特定の期間の営業日数を計算したい場合、NETWORKDAYS.INTL関数を使って計算することができます。
「デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。
マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。
NETWORKDAYS.INTL関数とは
NETWORKDAYS.INTL関数では、開始日と終了日の間の営業日数を計算することができます。また、土日や祝日を除外することも可能です。
関数 | 役割 |
---|---|
NETWORKDAYS.INTL(開始日,終了日,[週末],[祭日]) | 開始日と終了日の間の営業日数を計算する。「週末」「祭日」を設定することで |
週末の設定方法はExcelで用意されているものを利用する他、週末を文字列で表す方法があります。
Excelで用意されている週末の種類
Excelでは以下のように週末のパターンが用意されているので、該当する番号を入力します。該当するものがない場合は、次の文字列を使って休日を表します。
種類 | 週末 |
---|---|
1 | 土曜日、日曜日 |
2 | 日曜日、月曜日 |
3 | 月曜日、火曜日 |
4 | 火曜日、水曜日 |
5 | 水曜日、木曜日 |
6 | 木曜日、金曜日 |
7 | 金曜日、土曜日 |
11 | 日曜日のみ |
12 | 月曜日のみ |
13 | 火曜日のみ |
14 | 水曜日のみ |
15 | 木曜日のみ |
16 | 金曜日のみ |
17 | 土曜日のみ |
文字列で週末を表す方法
文字列で表す場合は、7桁の「0」「1」の数字を””で囲みます。「0」が営業日、「1」が休日を表し、左から「月火水木金土日」となっています。たとえば、以下のように表現します。
文字列 | 休日 |
---|---|
“1000100” | 月曜日、金曜日 |
“0001001” | 木曜日、日曜日 |
“1101000” | 月曜日、火曜日、木曜日 |
文字列であれば、週休3日の場合や休日が飛び飛びの場合でも営業日数を計算することができます。
NETWORKDAYS.INTL関数を使って営業日数を計算する
NETWORKDAYS.INTL関数を使って営業日数を計算する方法を紹介します。
今回は以下のようなプロジェクトスケジュールに基づき、土日祝日を除外した営業日数を計算したいと思います。
祝日リストを取得する
まず、祝日リストを取得します。2024年の日本の祝日は以下のサイトから取得することができます。
新規シートで「祝日一覧」を作成し、セルA1、B1に次のように入力し、「0」が表示されるまで下にコピー&ペーストします。
セルA1に入力
=WEBSERVICE(“http://api.excelapi.org/datetime/holiday-list?year=2024&line=”&ROW())
https://excelapi.org/blog/datetime_holiday_2024
セルB1に入力
=WEBSERVICE(“http://api.excelapi.org/datetime/holiday?date=”&A1)
https://excelapi.org/blog/datetime_holiday_2024
これで下準備は完了です。
営業日数を計算する
次に営業日数を計算していきます。たとえば、プロジェクト開始日と中間報告日までの営業日数を計算する場合は、以下の通り、数式を入力します。
=NETWORKDAYS.INTL(B4,B6,1,祝日一覧!A1:A21)
数式 | 役割 |
---|---|
NETWORKDAYS.INTL(B4,B6 | 開始日「B4」から終了日「B6」までの営業日数を計算する。今回の場合、「2024/2/1」~「2024/5/15」までの営業日数を計算する。 |
1 | 週末が土曜日、日曜日の場合で計算。 |
祝日一覧!A1:A21 | 祝日一覧から祝日の日付を取得する。 |
そうすると以下のようにプロジェクト開始日と中間報告日までの営業日数が算出されます。
週末を文字列で表す場合は以下のようになります。ここでは、中間報告日から最終報告日までの営業日数を計算します。土日を休日とするので、「”0000011″」で表します。
=NETWORKDAYS.INTL(B6,B8,”0000011″,祝日一覧!A1:A21)
数式 | 役割 |
---|---|
NETWORKDAYS.INTL(B6,B8 | 開始日「B6」から終了日「B8」までの営業日数を計算する。今回の場合、「2024/5/15」~「2024/9/20」までの営業日数を計算する。 |
“0000011” | 週末が土曜日、日曜日の場合で計算。 |
祝日一覧!A1:A21 | 祝日一覧から祝日の日付を取得する。 |
そうすると以下のように中間報告日から最終報告日までの営業日数が表示されます。
これで特定の期間の営業日数を計算することができます。
コメント