【Excel】数式を使用して条件付き書式を設定する(AND条件、OR条件、条件の優先順位付け)

Excelでは、条件付き書式を使って条件を満たすセルを強調させたりすることができます。条件付き書式はデフォルトで用意されているものもありますが、数式を使用することでより柔軟に条件を設定することができます。今回は、以下のように試験の点数に基づき、書式を設定していきます。

目次

1つの条件を設定

以下のような条件に基づき、数式を使って書式を設定します。

試験Aの点数が80点以上の人を赤色でハイライト

書式を設定したい氏名のセルを選択し、ホームタブの条件付き書式で「新しいルール」をクリックします。

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下のように数式を入力します。条件付き書式では、各行ごとに条件を満たすかを判断するため、セルB3は相対参照とします。

=B3>=80

書式をクリックし、書式を設定します。

ここでは、赤色の塗りつぶしを選択します。

これで「OK」をクリックすれば、試験Aが80点以上の人の名前がハイライトされます。

複数の条件を設定(○○かつ○○)

数式を使用することで、複数の条件を設定することができます。たとえば、以下の条件で書式を設定します。

試験Aの点数が80点以上、かつ、試験Bの点数が80点以上の人を赤色でハイライト

複数の条件を設定したい場合は、AND関数を使用して複数の条件を記載します。ここでは、「試験Aの点数が80点以上」という条件と「試験Bの点数が80点以上」という条件を設定しています。

=AND(B3>=80,C3>=80)

書式には先ほどと同じように赤色の塗りつぶしを設定します。

これで試験Aの点数が80点以上、かつ、試験Bの点数が80点以上の人の氏名がハイライトされます。

どちらかの条件を満たす場合を設定(○○または○○)

数式を使用することで、どちらか一方の条件を満たす場合に書式を適用することができます。たとえば、以下のような条件で書式を設定します。

試験Aの点数が80点以上、または、試験Bの点数が80点以上の人を赤色でハイライト

このような条件の場合、OR関数を使用して複数の条件を記載します。ここでは、「試験Aの点数が80点以上」という条件と「試験Bの点数が80点以上」という条件を設定しています。書式は同じく赤色の塗りつぶしを設定します。

=OR(B3>=80,C3>=80)

これで「OK」をクリックすれば、試験Aの点数が80点以上の人、または、試験Bの点数が80点以上の人の氏名がハイライトされます。

条件に優先順位をつけて書式を設定

条件付き書式設定では、同じセルに複数の条件を設定し、優先順位をつけて適用することができます。たとえば、以下のような条件で書式を設定します。

①試験Aの点数が80点以上の人を赤色でハイライト
②試験Bの点数が80点以上の人を黄色でハイライト
③どちらの条件も満たす場合は、試験Aの条件を優先して適用する

まず、①の試験Aの条件に基づき、セルの書式設定を行います。

=B3>=80

これで「OK」を押すと、試験Aの点数が80点以上の人が赤色でハイライトされます。

次に、②の試験Bの条件に基づき、セルの書式設定を行います。

=C3>=80

これで「OK」を押すと、試験Bが80点以上の人が黄色でハイライトされます。しかし、7行目の「杉本 隆」は両方の条件を満たしますが、試験Bの条件に基づく書式が適用されています。標準では、後に追加した条件付き書式が優先的に適用されるようになっているからです。これを試験Aの条件を優先して適用するように設定します。

セルを選択した状態で、ホームタブの条件付き書式から「ルールの管理」をクリックします。

そうすると現在適用されている条件付き書式のリストが表示されます。試験Aの条件を選択し、上向きの矢印をクリックします。

これで条件付き書式の適用の優先順位が変更されます。

これで「OK」を押せば、7行目の「杉本 隆」には試験Aの条件付き書式が適用されるようになります。

このように数式を使用することで、任意のセルに柔軟に条件を指定し、書式を設定することができます。

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この記事を書いた人

Junyaと申します。本ブログではExcelなどビジネススキルを発信しています。
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