Excelでは、以下のようにシート名と同じタイトルを表題に記載することがあります。この際、シート名を自動的に表題に表示させることができます。

目次
シート名をワークシートの表題に表示させる方法
ここではCELL関数を使ってシート名を取得します。CELL関数は指定したセルの情報を文字列で表示させます。
CELL(情報の種類, [参照]) |
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情報の種類で指定した内容を文字列で表示させる。情報の種類には以下のようなものがある。 “address”:セルのアドレス “col”:セルの列番号 “row”:セルの行番号 “contents”:セルの内容 “filename”:ファイル名(フルパスを含む) |
たとえば、以下のように入力すれば、ファイルのパスとファイル名が表示され、末尾にシート名が表示されます。
=CELL(“filename”)

ここからMID関数を使用して、シート名だけを抽出します。
MID(文字列, 開始位置, 文字数) |
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文字列の指定された位置から指定された文字数だけを抽出する。 |
シート名だけを抽出するには以下のように数式を入力します。
=MID(CELL(“filename”,A1),FIND(“]”,CELL(“filename”,A1))+1,100)

数式 | 役割 |
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MID(CELL(“filename”,A1)… | CELL関数で表示されるファイル名からシート名を抽出する。 |
FIND(“]”,CELL(“filename”,A1))+1 | FIND関数で「]」が記載されている位置を調べ、それに「1」を加えた場所から抽出を開始する。 |
100 | 抽出する文字数を指定する。通常シート名が100字を超えることはないため、ここでは最大100文字を抽出するように指定。 |

これでシート名と同じタイトルの表題を表示させることができます。

シート名を「4月」に変更すると表題も「4月」に変更されます。

表題は任意の書式に変更することができます。

数式に&で接続し、任意の文字列を追加することもできます。

これで「1月の売上」という表題に変更することができます。

この方法を使えば、複数の同じフォーマットのシートを作成する際、シート名だけの変更で表題も変更することができます。
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