Excelファイルを他の人と共有する場合、数式を組んで表示させているセルは不用意に変更してほしくない場合があります。そんな時は数式を入力しているセルをハイライトし、注意を促すことが効果的です。
ISFORMULA関数を使って数式が入力されているセルをハイライトする方法
たとえば、以下の事業計画では一部に数式を入力していますが、外見だけではどのセルに数式が入力されているか判別することができません。

ここではISFORMULA関数を使用して数式が入力されているセルをハイライトします。ISFORMULA関数は、指定したセルに数式が含まれているかを判別します。
ISFORMULA(参照) |
---|
参照したセルに数式が含まれるか確認し、含まれている場合は「TRUE」、含まれていない場合は「FALSE」を返す。 |
たとえば、セルG4に数式が入力されているかを確認するには以下のように数式を入力します。
=ISFORMULA(G4)

Enterで確定すると「TRUE」と表示され、数式が含まれていることが確認できます。

数式を下にコピーすれば、各セルについて数式が含まれるか判断されます。

このISFORMULA関数と条件付き書式を利用して数式が入力されているセルをハイライトします。
ハイライトさせたいセルの範囲を選択し、ホームタブの条件付き書式の「新しいルール」をクリックします。

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下のように数式を入力します。この際、数式が含まれるかは一つ一つのセルを判断するので、セルE4は相対参照とします。
=ISFORMULA(E4)

「書式」をクリックし、任意の書式を設定します。ここでは「赤色の塗りつぶし」を設定します。


「OK」を押せば、数式が含まれるセルが塗りつぶしされました。

表の上部に凡例を記載すれば、数式が入力されているセルを明確にすることができます。

直接数値が入力されているセルをハイライトする
逆に数値が直接入力されているセルをハイライトすることもできます。
同じように条件付き書式のルールとして、数式で以下のように設定します。NOT関数でISFORMULA関数を囲み、「数式ではない」という条件を設定します。書式には「フォントを青色」にするよう設定します。
=NOT(ISFORMULA(E4))

「OK」を押せば、直接数値が入力されているセルのフォントが青色に変更されます。

凡例を記載すれば、書式の意味が明確になります。

数式が含まれるセルの方が多い場合は、こちらの方法の方が見やすくて良いかと思います。
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