2023年8月29日、PwCコンサルティングが香川県三豊市、一般社団法人三豊市文化・スポーツ振興事業団と、持続可能な地域づくりに向けた包括連携協定を締結しました。
香川県西部にある市。県内では高松市、丸亀市に次いで、3番目に人口の多い都市です(人口59,179人)。
本協定は、三豊市内の中学校・高校などにおける放課後改革をはじめ「学び」のプラットフォームを形成することを目的としたものです。特に三豊市では、少子化により、生徒数が少ない学校で部活動が成立せず、生徒たちが希望する活動に取り組めないという状況が発生しているようです。このような状況の改善に向けて、2023年2月には、市の文化・スポーツ活動の振興および活性化を担う振興事業団を設立し、スポーツ指導者の紹介を希望する団体とマッチングを行う人材バンクの運営などを進めています。
コンサルティングファームのみならず、他の事業会社も地域との包括連携協定を締結する例が非常に多くなっているように感じます。包括連携協定による事業者のメリットはブランディング、地域との信頼関係の構築という側面の他、新しいサービス・ソリューションの実証実験という観点もあるかと思います。人口減少や少子化といった課題はどの地域においても共通していますので、一つの地域で成功したソリューションというのは横展開がしやすいです。
また、今後の入札に向けた実績作りという側面もあるかもしれません。地域の課題を自治体だけで解決するというのはもはや不可能と言えます。その一方で課題はなくならないどころかどんどん増えていきますので、今後も多数の入札が実施されることが予想されます。そこに向けた競争力の確保という観点で、多くの事業者が地域との包括連携協定を進めているのでしょう。
コメント