Excelでは、年と月を入力すれば、自動的に日付と曜日を表示させることができます。使用する関数はDATE関数とWEEKDAY関数です。
「デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。
マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。
DATE関数、WEEKDAY関数
DATE関数
DATE関数は、指定した日付を表示させることができる関数です。
関数 | 役割 |
---|---|
DATE(年,月,日) | 「年」「月」「日」で指定した日付を表示させる |
標準では「2024/11/1」という形式で表示されますが、書式を変更することで、「日」だけの表示にすることも可能です。
WEEKDAY関数
WEEKDAY関数では、指定した日付に該当する「曜日番号」を表示させる関数です。これを活用することで、土日だけ書式を変えるといったことができます。
関数 | 役割 |
---|---|
WEEKDAY(シリアル値,[種類]) | シリアル値で指定した日付に対応する曜日番号を表示する。曜日番号の割り当ては、種類で指定する。 |
曜日番号の種類はいくつか種類があり、以下のように番号が割り当てられています。どの種類を選択しても問題ありませんが、土日だけ書式を変える場合は、「2」を選択するのが数式も分かりやすくて良いと思います。
種類 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 |
2 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
3 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
DATE関数、WEEKDAY関数を使って月間スケジュール表を作成する方法
上記で紹介したDATE関数、WEEKDAY関数を使って月間スケジュール表を作成します。今回は土日の日付についてはグレーで表示するようにしたいと思います。
スケジュール表の作成
まず、月間スケジュール表のフォーマットを作成します。年と月に入力すれば、自動的に日付が入力されるようにします。
たとえば、2024年11月の日付を作成する場合、B1に「2024」D1に「11」と入力します。そして、2024年11月1日に該当するセルA4に以下の数式を入力します。「年」にはセルB1、「月」にはセルD1、「日」には1日の「1」を直接入力しています。
=DATE(B1,D1,1)
そうすると、「2024/11/1」が表示されます。
これを日付と曜日に変更するには、「Ctrl + 1」でセルの書式設定を開き、表示形式のユーザー定義に「d”日”(aaa)」と入力します。ここで、「d」とは「日」を表し、「aaa」とは曜日の表示形式を表しています。
そうすると以下のように「1日(金)」と表示されます。
なお、曜日の表示形式には以下のようなパターンがあるので、好みのものをユーザー定義の書式に入力してください。
種類 | 表示形式 |
---|---|
aaa | 金 |
aaaa | 金曜日 |
bbb | Fri |
bbbb | Friday |
次に2日目以降を入力していきます。2日目以降は前日の日付に「+1」する形式で入力していきます。2日目のセルA5には以下の数式を入力します。
=A4+1
そうすると、以下の通り「2日(土)」と表示されます。
セルA5の数式をセルA6以降にもコピー&ペーストして以降の日付も表示させることができます。
土日をグレーにする
次に土日だけグレーにしてみます。
まず、日付の範囲を選択し、「条件付き書式⇒新しいルール」をクリックします。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下の数式を入力します。今回、書式は灰色塗りつぶしとしていますが、任意のものを選択いただければと思います。
=WEEKDAY(A4,2)>=6
数式 | |
---|---|
WEEKDAY(A4,2) | セルA4の曜日番号を算出。今回は種類「2」を選択しているので、土曜日は6、日曜日は7となる。 |
>=6 | 曜日番号が6以上と指定し、土曜日と日曜日だけを判定する。 |
これで「OK」を押せば、土日だけグレーの表示にすることができます。数式を工夫することで、他の曜日だけ色を変えるということも可能です。
日付の入力だけならオートフィル機能でも可能ですが、毎月作成するスケジュール表などはこの方法で効率的に作成することができます。
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