【Excel】大文字と小文字を区別して一致するか判定する方法

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Excelでは、等号演算子（=）を使用すると大文字と小文字を区別せずに比較を行います。以下では、大文字と小文字を区別して比較する方法を紹介します。ただ実際の実務ではあまり活用の場面はないかもしれません。

等号演算子（=）を使用した場合

たとえば、等号演算子（=）を使って以下のデータが一致するかを判定します。たとえば、以下のようなデータの一致・不一致を判定します。

等号演算子（=）を使ってデータを比較するには以下のように数式を入力します。

=A2=B2

そうすると以下のように「TRUE」と表示され、一致と判断されます。

この数式を下にコピーすれば、2つ目、3つ目のデータも「TRUE」と表示され、一致すると判断されます。しかし、大文字と小文字の表記が厳密には異なるため、正確な判断ではありません。

大文字と小文字を区別して一致するか判定する方法

大文字と小文字を区別して一致するか判定するには、EXACT関数を使用します。

EXACT関数を挿入し、比較したい文字列を参照します。

=EXACT(A2,B2)

これで「TRUE」と表示され、一致と判断されます。

下に数式をコピーすれば、EXACT関数の場合、「FALSE」と表示され、一致しないと判断されます。

このようにEXACT関数では、大文字と小文字を区別して文字列を比較することができます。

また、EXACT関数は他の関数と組み合わせて使用することもできます。たとえば、2つのデータが一致する場合は「〇」、一致しない場合は「×」を表示させるには、以下のように数式を入力します。

=IF(EXACT(A2,B2),”〇”,”×”)

これで2つのデータの一致・不一致を〇、×で表示させることができます。

このようにEXACT関数を使えば、大文字と小文字を区別して比較することができます。ただし、このように大文字と小文字を区別して判定するという場面はあまり多くはないので、使用できる場面も限定的になるかと思います。

COUNTIF関数などで大文字と小文字を区別して判定する

実はCOUNTIF関数も大文字と小文字は区別せずに判定します。以下のように「apple」の個数を数えると「3」となり、小文字以外の単語もカウントしていることがわかります。

=COUNTIF(B2:B4,”apple”)

ただし、COUNTIF関数に直接EXACT関数を組み込むことはできません。そのため、以下のようにSUMPRODUCT関数を使います。

=SUMPRODUCT(–(EXACT(B2:B4,”apple”)))

「EXACT(B2:B4,”apple”)」でセルB2~B4のデータが「apple」に一致するか判定し、配列を返します。{apple, Apple, APPLE}は{TRUE, FALSE, FALSE}という配列を表示させます。

「–」は「TRUE」を「1」に、「FALSE」を「0」に変換します。これで{TRUE, FALSE, FALSE}は、{1, 0, 0}と変換されます。

SUMPRODUCT関数は、この配列{1, 0, 0}の合計を計算します。

これで、大文字と小文字を区別して「apple」の個数を数えることができます。

ただ、このような複雑な方法を使うよりも、EXACT関数で表示させた「〇、×」を数えた方が早いです。なので、上記の方法も知識としてご理解いただければと思います。

=COUNTIF(C2:C4,”〇”)