次にガントチャート上で土日・祝日を灰色に塗りつぶす方法を紹介します。ガントチャートに必須の機能ではありませんが、このような表現を使うことでより分かりやすくなります。
土日をグレーアウトする方法
まず、土日の列をグレーアウトする方法です。ガントチャート全体を選択し、ホームタブから条件付き書式を開きます。新しいルールをクリックし、数式を使用して書式設定を選択します。

数式には、WEEKDAY関数を使用します。この関数では、指定した日付に該当する「曜日番号」を表示させる関数です。
WEEKDAY(シリアル値,[種類]) |
---|
シリアル値で指定した日付に対応する曜日番号を表示する。曜日番号の割り当ては、種類で指定する。 |
曜日番号の種類はいくつか種類があり、以下のように番号が割り当てられています。
種類 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 |
2 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
3 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
どの種類を選択しても問題ありませんが、土日だけ書式を変える場合は、「2」番目を選択するのが数式も分かりやすくて良いと思います。たとえば、引数に土曜日の1月18日を指定すると、「6」という値が表示されます。また、日曜日の1月19日を指定すると「7」という値が表示されます。つまり、土日を条件としたい場合は、WEEKDAY関数によって導かれる値が6以上という数式を記載します。これを条件付き書式の数式に記載します。
=WEEKDAY(G$2,2)>=6

この際、日付のセルは行方向を固定する形式で選択します。書式を設定し、灰色の塗りつぶしを選択します。

「OK」をクリックすると土日の列が塗りつぶされました。

祝日をグレーアウトする方法
次に祝日を塗りつぶす方法です。あらかじめ祝日一覧をExcelに準備しておきます。ここでは「祝日一覧」というシート作成し、リストを載せています。なお、祝日一覧は以下のサイトから取得することができます。
https://excelapi.org/blog/datetime_holiday_2025

再びガントチャート全体を選択し、条件付き書式の数式を使用して書式設定を選択します。ここではCOUNTIF関数を使用し、以下のように数式を入力します。
=COUNTIF(祝日一覧!$A$1:$A$19,G$2)>0

範囲に祝日一覧の日付部分を選択し、検索条件に日付のセルを選択します。この際、日付のセルは行方向を固定する形式で選択してください。条件としては祝日の日付と一致する日付が0より多いこととします。
書式を設定し、灰色の塗りつぶしを選択します。

「OK」をクリックすると祝日の列が塗りつぶされました。

このようにガントチャートに工夫を行うことで、より見やすくすることができます。
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