【Excel】UNIQUE関数と他の関数の組み合わせによる整理・集計

UNIQUE関数を使えば重複を排除したリストを作成できます。

UNIQUE(配列,[列の比較],[回数指定])
「配列」で選択した範囲内の重複するデータを削除し、一意のリストを作成する。
「[列の比較]」は省略可能で、省略またはFALSEを入力すれば縦に並ぶリストから重複を削除する。TRUEを入力すれば、横に並ぶリストから重複を削除する。
「[回数指定]」は省略可能で、省略またはFALSEを入力すれば重複を削除したすべての値が表示される。TRUEを入力すれば、1回だけ出現するデータだけを表示する。

UNIQUE関数は他の関数と組み合わせることで、より便利に活用することができます。

目次

SORT関数との組み合わせ

SORT関数は、配列を指定した順序で並べ替えることができる関数です。

SORT(配列,並べ替えインデックス,並べ替え順序,並べ替え基準)
「配列」で指定したデータを「並べ替えインデックス」で指定した行・列を基準に並べ替える。
並べ替えの順序としては、「1」で昇順(少ない順)、「-1」で降順(多い順)となる。
並べ替えの基準は、列(TRUE)か行(FALSE)を選択できる。

UNIQUE関数とSORT関数と組み合わせることで、リストを50音順に並べることができます。UNIQUE関数の数式をSORT関数で囲み、並べ替え順序に「1」を指定します。

=SORT(UNIQUE(C4:C31),,1)

これで、顧客リストを50音順に並べ替えることができます。

並べ替え順序を「-1」にすれば、逆順に並べ替えることもできます。

FILTER関数との組み合わせ

FILTER関数は、指定した条件でデータを絞り込むことができる関数です。

FILTER(配列,含む)
「配列」で指定したデータを「含む」で指定した条件に基づいて絞り込む。

UNIQUE関数とFILTER関数と組み合わせることで、条件に合致するデータだけを抽出し、リストを作ることができます。ここでは、営業記録のE列に重要と書かれている顧客だけを抽出したいと思います。

UNIQUE関数の数式の中にFILTER関数を入れて、条件としてE列に重要と書かれていることを指定します。

=UNIQUE(FILTER(C4:C31,E4:E31=”重要”))

これで、重要取引を行っている顧客だけを抽出することができました。

COUNTA関数との組み合わせ

COUNTA関数は、選択した範囲内でデータが入力されているセルの数を数えます。

COUNTA(範囲)
指定した範囲内で空白ではないセルの個数を返す。

COUNTA関数でUNIQUE関数で作成したリストを以下のように選択します。

=COUNTA(G4#)

そうすると現在の顧客数を数えることができます。

SUMIF関数との組み合わせ

SUMIF関数は、条件に該当する

SUMIF(範囲, 条件, 合計範囲)
指定した条件に合致するセルの値を合計する。
「範囲」に条件を判定するセルを選択し、「条件」に合計したいセルの条件を指定する。「合計範囲」に合計する数値が含まれるセルを選択する。

UNIQUE関数で作成したリストに基づき、SUMIF関数でそれぞれの売上合計を算出することができます。セルH4にSUMIF関数を使って、範囲にC列の営業記録の顧客名、検索条件にG列の顧客リスト、合計範囲にD列の売上の列を指定します。

=SUMIF(C4:C31,G4#,D4:D31)

そうすると、自動的に各顧客の売上合計が表示されます。

TEXTJOIN関数

TEXTJOIN関数は、複数のセルを任意の区切り文字で接続できる関数です。

TEXTJOIN(区切り文字, 空白を無視, 文字列1, [文字列2], …)
選択した複数の文字列を接続し、一つの文字列に変換する。区切り文字を指定すれば、文字列の間に任意の文字を入れることができる。

UNIQUE関数では、1つのセルに1つの項目が表示されていますが、TEXTJOIN関数を使うことで、1つのセルに文字列としてリストを表示させることができます。TEXTJOIN関数を使って、区切り文字に句点とし、次にTRUEと入力し、空白は無視するように指定します。最後にUNIQUE関数で、営業記録表の顧客名を選択します。

=TEXTJOIN(“、”,TRUE,UNIQUE(C4:C31))

これで、句読点で句切った文字列として顧客リストを表示させることができます。顧客名を文章として記載したい場合などに活用できます。

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この記事を書いた人

Junyaと申します。都内のコンサルティングファームで働いております。まだまだ若輩者ですが、私の得た経験や感じたことを本ブログで紹介できればと思います。
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