【Excel】ピボットテーブルを使ったデータの可視化

目次

パレート図の作成

売上などのデータはパレート図を作成することで、どの商品、どの顧客がどの程度の売上を占めているかを明らかにし、対応の優先順位をつけることができます。パレート図とは、項目ごとの発生頻度や影響度を棒グラフで示し、累積構成比を折れ線グラフで重ねた複合グラフです。ピボットテーブルの機能を活用することで簡単にパレート図を作成することができます。

今回は商品ごとの売上に基づき、パレート図を作成します。まず、「購入商品」を行ボックスに追加し、商品別の売上を表示させます。

パレート図に必要な累積売上比率を算出するため、値ボックスにもう一つ「購入金額」の項目を追加します。

項目をクリックし、「値フィールドの設定」をクリックします。

計算の種類で「比率の累計」をクリックします。

これで「OK」を押せば、累積売上比率が集計されます。

さらに商品を売上の大きい順に並べ替えます。売上のセルにカーソルを合わせた状態で、データタブのZ→Aと書かれている降順に並べ替えをクリックします。

これで、売上の大きい順に商品を並び替えることができました。このデータに基づき、パレート図を作成します。

「ピボットテーブル分析」タブの「ピボットグラフ」をクリックします。

グラフの種類で「組み合わせ」を選択します。

累積売上比率のグラフを「折れ線」にし、「第2軸」にチェックを入れます。

そうすると以下のような売上と累積売上比率を組み合わせたパレート図を作成することができます。

たとえば、このパレート図を見れば、「アイシャドウ」「ファンデーション」「美容液」が売上の50%近くを占める重要商品であることがわかります。

このようにパレート図を活用することで、重要な項目を特定し、施策の優先順位を決定するための材料となります。

年齢別の比較

売上データの分析では、顧客の属性に応じた集計も有用になります。以下では年齢別の比較をするために可視化を行う方法を紹介します。

まず、行ボックスに「購入時年齢」の項目を追加し、年齢別に集計を行います。

標準では、1歳ずつ集計されますが、これではわかりづらいので、20歳代、30歳代、40歳代というように10歳ずつにグループを分けたいと思います。

年齢のセルにカーソルを合わせた状態で、ピボットテーブル分析タブの「グループの選択」をクリックします。

先頭の値を「20」、単位を「10」にします。

これで、10歳ずつのグループで集計を行うことができます。

このデータに基づき、集合横棒を作成します。

これで、年代別の売上データのグラフを作成することができます。

標準では、年齢の目盛りは年齢が高い順になっているので、軸の書式設定で「軸を反転する」にチェックを入れます。

これで、どの年代の顧客の売上が大きいか可視化することができます。さらに、年代別にどのような商品が人気なのか可視化したいと思います。

行ボックスに「購入商品」の項目を追加します。

そうすると、商品ごとの売上が表示されます。しかし、年代ごとに顧客数が異なるため、売上実数では各年代の比較が難しくなります。そこで、商品別の売上割合で比較したいと思います。

「購入金額」の「値フィールドの設定」をクリックします。

集計方法に「行集計に対する比率」を選択します。

そうすると、各年代ごとの商品別売上割合が表示されます。

グラフの種類に「100%積み上げ横棒」を選択します。

そうすると、各年代ごとの商品別売上割合が可視化され、年代ごとにどの商品が人気なのかがわかります。

フィルターを使用することで、特定の商品に限定して売上割合を示すこともできます。

逆に商品別にどの年代によく購入されているかを可視化するには、デザインタブの「行/列の切り替え」をクリックします。

そうすると、商品ごとに年代別の売上割合が表示されます。

どのような年齢の顧客に、どの商品が人気または不人気かがわかれば、対策方法も検討しやすくなります。

特定の顧客の可視化

特定の顧客に着目してデータを可視化するには、フィルターを活用します。

顧客属性に応じたフィルタリング

行ボックスに「氏名」の項目を追加すると氏名ごとの売上が集計されます。

このデータに基づき、横棒グラフを作成すると顧客別の売上が表示されますが、顧客数が多いためフィルターを使って絞り込みを行います。

たとえば、「性別」の項目をフィルターに追加します。

フィルターで「男性」を選択します。

そうすると、男性の顧客の売上データが可視化されます。

また、フィルターボックスに「所在地」を追加すれば、都道府県別にフィルターをかけることができます。

たとえば、フィルターで「京都府」を選択します。

そうすると、京都府の顧客の売上データを可視化することができます。

フィルターを使えば、複数の条件で絞り込むこともできます。フィルターボックスに「職業」の項目を追加します。

「愛知県」かつ「アルバイト・パート」「会社員」の顧客でフィルターを設定します。

これで、愛知県に居住するアルバイト・パート、会社員の売上を可視化することができます。

購入金額に応じたフィルタリング

また、顧客の購入金額に応じてフィルターを設定することができます。

行ラベルの三角マークをクリックします。

「値フィルター」の「指定の値より大きい」を選択します。

たとえば、購入金額が60,000円以上の顧客に絞り込んでみます。

そうすると、グラフも購入金額が60,000円以上の顧客に限定されて表示されます。

大量のデータでもフィルターを活用することで、着目したいデータに絞り込んで可視化させることができます。

特定の条件を満たすデータの可視化
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この記事を書いた人

Junyaと申します。本ブログではExcelなどビジネススキルを発信しています。
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