Microsoft 365版のExcelでは、地理データを簡単に取得することができます。しかし、人口、GDP、出生率、最低賃金などはデータが古くあまり使えないと思います。その一方で、国旗、正式名称、公用語、首都など普遍的なデータの取得には役に立つと思います。
地理データの取得方法
まず、データを取得したい国名を記載します。

国名を選択した状態で、データタブの「データの種類」で「地理」をクリックします。

そうすると、国名が英語になり、各国の地理データを取得できる状態になります。

国名のセルの右上にあるアイコンをクリックすると、取得できるデータの一覧が表示されます。

たとえば、「Image」は国旗の画像を意味します。

そうすると、日本の国旗の画像が表示されます。

「Official name」は国名の正式名称を意味します。

クリックすれば、右に「日本国」というデータが追加されます。

公用語は「Official language」、首都は「Capital/Major City」をクリックすれば、取得することができます。

他の国のデータを表示させるには、日本の行に入力されている数式をコピー&ペーストします。

そうすると、各国名のデータが表示されます。

ただし、表示されるデータは以下の点に注意が必要です。
- 複数のデータがある場合は、縦に表示される(例:シンガポールの4つの公用語)。既にデータがある場合は、「#スピル!」エラーが発生する。
- 該当するデータが存在しない場合は、「#CONNECT!」エラーが発生する(例:シンガポールの首都)。

上記のように長期間変わらない普遍的なデータについては、この機能は役に立ちます。
時系列データについても同じ方法で取得できます。たとえば、人口は「Population」をクリックします。

そうすると、人口が表示されます。

しかし、このデータはいつのものかということが問題です。
データの時期は、国名の左側のアイコンをクリックすれば確認できます。これを見れば、人口「Population」は2022年のデータであることが確認できます。

このデータの確認時期は2025年なので、相当古いデータが表示されていることがわかります。
他の時系列データも取得できますが、いずれも古いデータもしくは時期不明のデータです。

そのため、時系列データの使い道はあまりないと思います。きちんと各国の統計資料から最新の正確なデータを探すことをおすすめします。
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