kindle unlimitedはAmazonが提供する月額980円で本・漫画・雑誌が読み放題になるサービスです。私は3年間ほど利用していますが、特にビジネスにおいて非常に有効に活用しています。忙しくてまとまった読書の時間を取れないといったビジネスパーソンこそ、kindle unlimitedを利用するべきだと考えています。
本記事ではkindle unlimitedの一般的なメリット・デメリット、私が3年間使用した感想を交え、忙しいビジネスパーソンにおすすめする理由を説明したいと思います。
kindle unlimitedとは
基本情報
kindle Unlimitedの基本情報は次の通りです。Kindle Unlimitedの強みはそのジャンルの幅広さにあります。雑誌や漫画といった特定の媒体では他サービスの方が充実していますが、書籍のジャンルでは他のサービスと比べて圧倒的に多いです。
項目 | 説明 |
---|---|
名称 | Kindle Unlimited |
内容 | 対象の本、コミックス、雑誌、洋書が読み放題になるサービス |
タイトル数 | 和書12万冊以上 洋書120万冊以上 |
ジャンル | 文学・評論 人文・思想 社会・政治 ノンフィクション 歴史・地理 ビジネス・経済 投資・金融・会社経営 科学・テクノロジー 医学・薬学 コンピュータ・IT アート・建築・デザイン 趣味・実用 スポーツ・アウトドア 資格・検定・就職 暮らし・健康・子育て 旅行ガイド・マップ 語学・辞事典・年鑑 教育・学参・受験 絵本・児童書 コミック ライトノベル ボーイズラブ ティーンズラブ タレント写真集 エンターテイメント 楽譜・スコア・音楽書 雑誌 アダルト |
対象者 | Amazon会員であれば誰でも利用可能 |
利用料 | 980円/月(30日間の無料利用期間あり) |
公式サイト | Kindle Unlimitedサイト |
デバイス | Kindle端末 スマートフォン、タブレット、PC、Mac(Kindleアプリをダウンロード) |
ユーザー数
Kindle Unlimitedのユーザー数はどのくらいなのでしょうか。
Amazonが公開している正確なデータは見つからなかったのですが、インプレス総合研究所の調査では調査対象3560人の約6.6%がKindle Unlimitedを利用しているようです。
出所:インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書」
また、有料の電子書籍を定額制の読み放題サービスで読んだ経験があると回答した112人を対象に、利用したことがある電子書籍ストア・アプリを聞いたアンケートでは、Kindle Unlimitedは37.5%と2番目に多いことがわかります。
出所:MMD研究所「2018年8月 電子書籍の利用に関する調査」
このことからKindle Unlimitedは、読み放題サービスの中ではユーザー数は多いが、まだ広くは浸透していないと考えられます。
Kindle Unlimitedのメリット/デメリット
メリット
豊富なジャンル・タイトルから本を選べる
上記の通り、幅広いジャンルの和書120万冊以上が読み放題なので、読みたい本に出会うことができる確率が高いです。また、読み放題なので、もしハズレを引いてしまった場合も別の本を探せばよく、金銭面も気になりません。
私は主にビジネス書を中心に利用をしていますが、読み放題の利点を活かし、興味を持ったジャンルの本を何冊も読むということをしています。1冊1冊本を購入するのでは、やはり金銭面が気になり、色々な本を読むことがためらわれますが、Kindle Unlimitedではより気軽に「立ち読み感覚で」色々な書籍を楽しむことができます。
月額980円なので1~2冊読めば元が取れる
ビジネス書や実用書の値段は大体1,000円以上、コミックス・雑誌でも500円程度の値段がします。なので、月に1~2冊を読めば元を取れます。私は月に10冊以上は利用するので、9,000円以上の得をしていると思います。もちろん書籍が手元には残らないのですが、本を繰り返し読まない人にとってはあまり大きな問題ではないと思います。
こちらの書籍では1冊で月額980円の元が取れてしまいます。
デバイス問わずに利用できる
色々なデバイスで本を読むことができるのも大きなメリットだと思います。各デバイスでアカウントを連携させれば、自宅ではKindle端末やタブレットなど大きい画面で読み、外出先では手持ちのスマートフォンで読むといったことができます。その本をそこまで読んだかという情報も連携されるので、別のデバイスを利用する場合でもすぐに途中から読み始めることができます。あらかじめ、自宅のwi-fiでダウンロードしておけば、外出先で通信量を使うこともありません。
電子書籍なので場所を取らない
読み放題なのでついついたくさんの本を読んでしまうのですが、Kindle Unlimitedは電子書籍なので、自宅に本が溜まるという心配もありません。逆に言えば、本を所有できないというデメリットではあるのですが、辞書や教科書のような繰り返し読む必要がある書籍以外ではあまり大きな問題ではないかと思います。
おすすめ本が表示される
Kindle Unlimitedでは過去の読書の履歴に基づいておすすめの書籍を提示してくれます。関連書籍を自ら探す手間を省くことができますし、評価の高い書籍がおすすめされるのでハズレを引くことも少ないです。
デメリット
1度に利用できるのは10冊までしかできない
Kindle Unlimitedで1度に利用できる書籍は10冊までです。10冊利用している状態から新たに利用しようとすると、今利用している10冊から1冊を削除しなければいけません。10冊を超えて利用しようとすると次のような画面が出て、本の利用をどれか終了しなければいけません。
利用を終了した本についても再度利用することはできますが、再度ダウンロードが必要となり、少し手間がかかります。
読み放題対象外となる可能性がある
読んでいた本や読みたいと思っていた本が、突然読み放題の対象外となる可能性もあります。この点については対処の方法がないので、諦めるか、どうしても欲しい本はお金を出して買うしかありません。
雑誌などレイアウトが固定されているものは読みにくい
雑誌などのレイアウトが固定されているものはスマートフォンでは非常に読みづらいです。イメージとしては紙の雑誌のページが、そのまま画像としてスマートフォンに表示されます。なので、都度拡大して文字を読んだり、写真を見たりする必要があります。
タブレットなど大き目のデバイスを使えば読みづらさは多少解消されますが、やはり紙の雑誌よりは劣ってしまいます。
月額980円が固定費としてかかる
月額980円が高いか安いかはどれだけ本を読むかによって異なります。何十冊も本を読む人にとっては十分に元が取れ、安いと考えられますが、ほとんど読まない人にとっては、毎月980円の無駄な支出が発生することになります。
なので、まずは30日間の無料体験で自分がどれだけ本を読むかきちんと確認した上で、継続するか、退会するか判断することをおすすめします。個人的には、漫画2冊で元が取れてしまうので、多くの人にとってはお得になると思います。
Kindle Unlimitedを忙しいビジネスパーソンにおすすめする理由
次にKindle Unlimitedを忙しいビジネスパーソンにおすすめする理由を私の感想を交え、説明したいと思います。
必要な情報だけをつまみ読みできる
私は経営コンサルタントとして働いていますが、仕事の中で様々な知識が必要になることがあります。経営、プロジェクトマネジメント、業界、テクノロジー等、プロジェクトが変わったり、クライアントが変わったりすると一から知識をつけなければいけないことがあります。これはコンサルに限らず他の職業でも当てはまると思います。
そんな時に本を読んで知識をつけることがあると思います。しかし、1冊本を購入してもその中で仕事で必要な情報というのはわずかしかないということがあると思います。高いお金を払って必要な情報がわずかしかないというのは非常にもったいないと思います。
私はこのような情報収集をKindle Unlimitedで行うようにしています。当然Kindle Unlimitedの書籍でも必要な情報がわずかしかないという点は同じですが、いくら読んでも定額980円/月しかかからないという点は大きな利点です。その分、関連書籍をたくさん読み知識を深めることができます。
本というのは目的意識を持って読むことが重要です(この点について下の記事で解説しています)。なので、その目的を達成するために必要な部分だけ読めばいいというのが私の考えです。Kindle Unlimitedであれば、本の一部をつまみ読みするような形でももったいないとは思わず、どんどん読んでいくことができるので、仕事に必要な情報を集めるのには非常に便利です。特に忙しいビジネスパーソンは効率的に情報を集めることができると思います。
複数の著者の様々な見解を吸収することができる
また、いくら読んでも定額という点から同じテーマの本でも複数の著者の書籍を読むという選択ができます。
例えば、デジタルマーケティングとKindle Unlimitedで検索すると927件という多数の書籍が検索結果に出てきます。この内の1つだけを読んできちんとデジタルマーケティングを理解できたといえるでしょうか。私は、複数の著者の様々な見解をきちんと理解することが高度なビジネスには求められると思います。
そういった観点では、Kindle Unlimitedは何冊読んでも定額なので、複数の著者の本を読むことも気軽にできます。もちろんつまみ読みでも問題ありません。私自身、同じテーマの書籍を5冊は読むことを心がけており、Kindle Unlimitedによりそれが簡単にできるので非常に助かっています。
知識の幅を広げることができる
上記の通り、Kindle Unlimitedは幅広いジャンルの本を取り扱っています。なのでショップをのぞくと何となく面白そうな書籍がたくさんあります。書店などでは立ち読みははばかられますし、しっかりと読むことができません。しかし、Kindle Unlimitedであれば、立ち読み感覚でしっかりと内容を読むことができるのです。面白くなかったら端末から削除すれば済みます。動画サイトで面白そうな動画を漁っている感覚に近いと思います。
このように面白そうな本を気軽に「ジャケ買い」することができ、関心を持った色々なテーマの本を読むことができるのです。そうすると自然と知識の幅が広がり、仕事で活かすことや雑談のネタとして活かすことができます。ビジネスパーソンとして色々な知識を持っていると上司やクライアントから一目置かれますし、仕事でも活用することができると思います。
まとめ
以上、Kindle Unlimitedについてメリット/デメリット、忙しいビジネスパーソンにおすすめする理由を紹介しましたが、基本的には多くの方にとってメリットが大きいサービスだと考えております。本は決して安いものではなく、購入にはきちんと吟味する必要がありました。しかし、Kindle Unlimitedであれば、より気軽に色々な本をたくさん読むことができるので、読書をもっと楽しむことができると思います。
30日間は無料で利用できるので、一度試してみて便利かどうか判断することをおすすめします。
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