コンサル現場で使われるおじさんビジネス用語集

コンサルタントとして働いていると意味の知らない、いわゆる、”おじさんビジネス用語”が使われることがあります。コンサルの人はあまり使わないと思いますが、クライアントのベテランの社員の方などが用いることがあります。会議中にそのような”おじさんビジネス用語”が使われると、会議後に意味を調べて何とか理解していました。

若い人には通じない用語が多いのですが、他に適切な表現がないのか、今なお使用される頻度は多いです。私自身も便利でたまに使ってしまう言葉もあります。

以下では、よく使用される”おじさんビジネス用語”の意味を説明したいと思います。コミュニケーションを行う上での参考になればと思います。

他に”おじさんビジネス用語”があれば、是非コメントしてください。

目次

あいみつ

あいみつとは、「相見積もり」を省略した言葉で、同じ条件で複数の企業や業者に見積もりを依頼することを指します。

意味からも分かる通り、何かを発注するときによく使われます。

いけいけどんどん

いけいけどんどんとは、そのままの勢いで突き進むという意味です。

「いけいけどんどんで、プロジェクトを進めろ」といったように使われたりします。ただ、私も現場ではほとんど聞いたことはないです。

一蓮托生

一蓮托生(いちらんたくしょう)とは、結果のよしあしにかかわらず、行動・運命を共にすること。

他社とのアライアンスを組む文脈で、「一蓮托生の関係で進める」といった感じで使われていました。

元は仏教用語で「よい行いをした者は極楽浄土に往生して、同じ蓮はすの花の上に身を託し生まれ変わること」を意味するようです。

一気通貫

一気通貫は、初めから終わりまでという意味です。

これはかなりビジネス用語として浸透していますが、元は麻雀の役の名称だそうです。

「上流から下流まで一気通貫で支援します」という感じで使用します。

一丁目一番地

一丁目一番地とは、最初にやるべきこと・最優先事項という意味です。

「その課題の解決がプロジェクトの一丁目一番地です」という感じで使用します。

イッテコイ

イッテコイとは、変動はしたが元の状態に戻るということです。

ビジネスの面では、コストはかかったがコスト分の売上は出た場合などに損をしなかったという意味で「イッテコイ」という言葉を使います。

元は、金融業界で相場が上がった後にすぐに戻ることをいうそうです。

いまいま

いまいまとは、今(いま)を繰り返したもので、意味は今と同じで、現在のことを表します。

「いまいまやるべきこと」というように、現在のことを強調したいときに使用します。

うっちゃる

うっちゃるとは、そのまま放置するという意味です。

相撲の技で、土俵際まで追い詰められた力士が、最後に体をひねって相手を「投げ落とす」「投げ捨てる」ということから来ています。

エイヤ

エイヤとは、ざっくり・だいたいという意味です。

事業計画などを作る際に仮の数字を入れるときに、「エイヤで数値を入れています」というように、根拠があまりなく勘や経験で実行することを指します。

鉛筆なめなめ

鉛筆なめなめとは、数字の帳尻を合わせることを意味します。

現場では、中期経営計画と会社の各事業部の事業計画を合わせるため、各種数字を調整することがあります。これを「鉛筆なめなめする」と言います。

これは、言葉から意味を想像するのも難しく、最初聞いたときは意味が全く分かりませんでした。

音頭をとる

音頭をとるとは、物事を行う際に人の先頭に立って統率・牽引することを意味します。

「あのプロジェクトについては田中さんが音頭をとって進めてください」というように使用します。

英語では、「イニシアティブを取る」とも言います。

カツカツ

カツカツとは、予算やスケジュールがギリギリの状態を指します。

「すでに予算がカツカツで追加発注はできない」というように使用します。

日常生活でも使用する機会は多いので、意味を知っている人も多いのではないでしょうか。

ガッチャンコ

ガッチャンコとは、2つ以上のものを合わせることを意味します。

「田中さんの資料と山田さんの資料をガッチャンコしておいてください」というように使用します。

ホチキスを止める擬音に由来するともいわれているようです。

ガラガラポン

ガラガラポンとは、現在の状況をいったん白紙に戻し、仕切り直すことを意味します。

「今までの検討は、ガラガラポンにしよう」という感じで使用し、現状上手くいっていないときに使用することが多いです。

近々(きんきん)

近々(きんきん)とは、近いうちに・直近にという意味を指します。

「あの件については近々に対応してください」というように緊急性が比較的高い場合に使用します。

空中戦

空中戦とは、資料や情報がない中で議論されることや結論の出ない議論を指します。

「さっきの会議は空中戦だったので、改善しましょう」というように、マイナスの意味で用いられます。

これに代わる簡潔な表現が存在しないので、コンサルの現場ではかなり頻繁に使用されるので、覚えておくと良いと思います。

決め打ち

決め打ちとは、物事の結論を予め決め、その通り進めることを意味します。

「予定が見えないので、日程はいったん決め打ちで進めましょう」というように使用します。不確定要素が多い状況でプロジェクトなどを進めないといけない場合に使用します。

決めの問題

決めの問題とは、複数の選択肢の中で決定するための基準が存在しない場合、どちらかを選択することを意味します。

プロジェクトなどでA案とB案があり、優劣がつけがたい場合、「これは決めの問題なので、クライアントの判断に委ねよう」というように使用します。

ただし、コンサルとしては根拠のない意思決定は危険であるため、「決めの問題」はそれほど重要ではない決断のみにしたいですね。

ケツカッチン

ケツカッチンとは、後に予定が迫っており、終了時間を延長できない状況を指します。

「今日はケツカッチンなので、会議を早く進めましょう」というように使用します。

交通整理

交通整理とは、複雑な事柄を分かりやすく整理することです。

「会議で色々なアイデアが出たが、複雑になってきているので、だれか交通整理してくれないか」というように使用します。

「整理」と意味はほとんど同じですが、よりシンプルに整理するというニュアンスで使用されることが多いと思います。

座組み

座組とは、メンバーの構成・体制などを意味します。人だけでなく、複数会社の提携などでも使用します。

「次のプロジェクトは、田中さんをプロジェクトマネージャーとする4名の座組みで臨もう」というように使用します。

サチる

サチるとは、サチュレーションからの造語で、飽和している状態を意味します。

この言葉はコンサルの現場で聞いたことはほとんどありませんが、技術領域で、データの処理が限界に達して,それ以上速度が出ない状態などで使用します。

ざっくばらん

ざっくばらんとは、心に思ったことをありのままにという意味です。

「なんでもざっくばらんに話してください」というように、上司と部下の1対1での相談の場で使われることが多いと思います。

三遊間

三遊間とは、担当者が曖昧な仕事や競争相手に出し抜かれたという意味です。本来的な意味は曖昧であることです。

三遊間とは、三塁手(サード)と遊撃手(ショート)の守備範囲の中間の曖昧な場所が由来です。

正直ベース

正直ベースとは、正直に言うとという意味です。

「正直ベース、進捗はあまりないです」というようにあまり良くない報告をするときに使用することが多いです。

仁義を切る

仁義を通すとは、筋を通すという意味です。より分かりやすく言うと、事前に挨拶をしておく、話を通しておくということを指します。

何かプロジェクトを進めるに当たっては、現場の人間だけで判断するのではなく、きちんと関係する役員などに話をしておくことが求められる場合もあります。そのような場合に、「山田役員に仁義を切る必要があるね」というように使用します。

元々は博打用語だったようですが、任侠映画などでも使われますね。

全員野球

全員野球とは、メンバー全員で取り組むや一致団結して取り組むという意味です。

「この難題に対しては全員野球で対応していこう」というように使用します。

そば屋の出前

そば屋の出前とは、進めるべき業務やプロジェクトの進捗を「もうできている」「今やっている」というようにごまかすことです。

これは、そば屋の出前を注文しなかなか届かないので、店に電話をかけると「今出たところです」と信用できない返事が返ってくることの例えです。

抱き合わせ

抱き合わせとは、ある商品と別の商品をセットで売ることです。

人気のない商品を売るため、別の人気商品とセットにして販売することが多いです。

たたき台

たたき台とは、初期案やドラフトのことを指します。

プロジェクトの初期段階などで、議論を活性化するため、「とりあえずたたき台を作っておいて」というように言われることがあります。

「たたかれ台」とも言うことがあります。明確な差異はないと思いますが、「たたかれ台」の方がより内容が固まっていないときに使用することが多いです。

建て付け(たてつけ)

建て付け(たてつけ)とは、組織やプロジェクトの構成、仕組み、枠組みなどを指します。

「次回のプロジェクトはこの建て付けで臨もう」というように使用します。

「座組み」「スキーム」と同じような意味です。

出たとこ勝負

出たとこ勝負とは、準備をせずぶっつけ本番で取り組むことを意味します。

「準備期間が少ないので、次回の会議は出たとこ勝負だな」というように使用します。

ダマでやる

ダマでやるとは、秘密で物事を進めるという意味です。

「クライアントとのやり取りは決してダマでやるなよ」というように使用します。

「黙(ダマ)ってやる」というのが語源です。

着地させる

着地させるとは、結論を出すことを意味します。

「この論点に関しては、明日の会議で着地させたい」というように使用します。

結論のことを「着地点」と言ったりもします。

ツーカー

ツーカーとは、心の通じ合った間柄のことを指します。

「つうと言えばかあ」、つまり「つうことだ」と言った相手に対して「そうかあ」と答える関係性から由来しているそうです。

てっぺん

てっぺんとは、午前0時のことです。

アナログ時計の長針と短針が真上で重なることから来ています。

テープ回しといて

テープ回しといてとは、録音しておいてという意味です。

昔はテープレコーダーで録音していたことからこの言葉が使われています。しかし、今ではほとんど使用されていないと思います。

テレコ

テレコとは、順番が逆になることや互い違いという意味です。

「この顧客リストだけど、A社とB社がテレコになっているね」というように使用します。

突貫工事

突貫工事とは、短期間で急いで作ったということを意味します。

「この資料は昨日徹夜して突貫工事で作りました」というように使用します。

土俵際で踏ん張った

土俵際で踏ん張ったとは、ギリギリで耐えるという意味です。

文字通り、相撲で力士が土俵際で踏ん張ることから来ています。

ドロンする

ドロンするとは、退席する、早く帰ることを意味します。

「今日は予定があるので、お先にドロンします」というように使用します。

忍者が煙幕を使ってドロン消えることから来ています。

トントン

トントンとは、損得にほとんど差がないことを意味します。収入と支出がほとんど同じであることに使用することが多いです。

「今回の新商品の収支はトントンだった」というように使用します。

なるはやで

なるはやでとは、なるべく早くの略です。

「あの書類はなるはやで提出してね」というように使用します。

最近では、同じ意味でASAP(as soon as possible)という英語の略語も使われる機会が多いです。

握る

握るとは、確認する、合意するという意味です。

「次のプロジェクトの進め方については事前にクライアントと握っておいて」というように使用します。

寝かせる

寝かせるとは、進めている物事を一時的に放置することを意味します。タイミングを調整するために意図的に放置する場合に用いることが多いです。

「あの件については、今はタイミングが悪いので、少し寝かせよう」というように使用します。

ネゴる

ネゴるとは、「ネゴシエーションする」の略語で、交渉することを意味します。

「契約価格については先方とネゴることにします」というように使用します。

寝技

寝技とは、裏で交渉などを進めることを言います。公式な会議で物事を進めるのではなく、会食や雑談の場でメンバーを限定して交渉を進めることを指します。

「あの顧客は直接行っても難しいから、寝技で攻めよう」というように使用します。

半ドン

半ドンとは、午前中だけ勤務して午後は休むことを指します。

「今日は半ドンなので早めに帰ります」というように使用します。

ペライチ

ペライチとは、ペラッと1枚の略で、資料を1枚にまとめることを言います。紙の資料ではない場合でも、1ページの資料にまとめることをペライチということもあります。

「今日の討議結果をペライチにまとめておいて」というように使用します。

ホウレンソウ(報連相)

ホウレンソウ(報連相)とは、報告、連絡、相談の1文字目を合わせた語です。この3つをまとめて表現するときに使用します。

「ちゃんと上司にホウレンソウしてね」というように使用します。

使用頻度は非常に多いので、覚えておいた方が良いと思います。

ポテンヒット

ポテンヒットとは、大きく2つの意味があります。

一つ目は、誰が担か明確ではない仕事のことです。

二つ目は、ラッキーで成功するという意味です。

どちらも語源は、野球のヒットで守備同士が捕球を譲り合ってヒットになってしまうことから来ています。

ほぼほぼ

ほぼほぼとは、「ほぼ」を2回重ねた言葉です。意味は「ほぼ」と同じです。

「ほぼ」を強調したいときに使用します。

ボールを持つ/投げる

ボールを持つ/投げるとは、仕事を持つ/仕事を依頼するという意味です。

「ボール」が仕事という意味です。特にその仕事の主導権・責任という意味合いで用いることが多いです。

「今、誰がボールを持っているの?」というように、その人の作業が完了しないと別の作業が進められない場合などに用います。

ポンチ絵

ポンチ絵とは、資料に補足的に差し入れる概念図のことです。

文字だけの説明では伝わりづらい場合、「資料にポンチ絵入れておいて」というように概念図を入れます。

窓際族

窓際族とは、仕事がなく、出社しても何もしない人のことを指します。

窓際でぼーっとしている様子から窓際族と呼ばれるようになりました。現在では、「社内ニート」や「妖精さん」という言葉も使われています。

丸める

丸めるとは、細かい端数などを切り上げ・切り捨てすることです。

「人数10万2,459人を10万人に丸めよう」というように使用します。

見切り発車

見切り発車とは、十分な見通しがないまま、開始することです。

「まだしっかり議論できていないけど、時間がないから見切り発車で行こう」というように使用します。

ビジネスの現場で見切り発車は望ましくなく、良くない意味合いで使用する場面が多いです。

ヨイショ

ヨイショとは、人をおだてて持ち上げることです。

「田中さんは部長をヨイショして良い立場に着いたな」というように使用します。

よきにはからえ

よきにはからえとは、任せるので、ちょうど良いように対処しておいてという意味です。

「その件については、よきにはからえでよろしく!」というように使用します。

ただ、あまり使われる場面は少ないですね。

よしなに

よしなにとは、良い具合にという意味です。

「あのクレームについては、よしなに対応しておいてね」というように使用します。

「よきにはからえ」より使用する機会は多いですね。

よしんば

よしんばとは、仮定の表現で、「仮に~だったとしても」という意味です。

「よしんば次の打ち合わせで合意できなくとも、プロジェクトは継続させる」というように使用します。

リャンメン

リャンメンとは、両面の意味で、元は麻雀用語です。

「あの資料はリャンメン印刷でお願いね」というように使用します。

ただ、使われる機会はほとんどなく、麻雀好きの人が使うぐらいでしょうか。

ロハ

ロハとは、無料、ただのことを意味します。

「今日の会食の費用はロハでいいよ」というように使用します。

只(ただ)の字を分解すると「ロハ」と読めることから来ています。

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この記事を書いた人

Junyaと申します。都内のコンサルティングファームで働いております。まだまだ若輩者ですが、私の得た経験や感じたことを本ブログで紹介できればと思います。
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