【おすすめ書籍/書評】「いつでも転職できる」を武器にする | 自分の活躍できる場所がわかる!

今働いている人の多くは、程度の差こそあれ「本当に今の会社にいてもいいのか」ということを考えているのではないでしょうか。日々、ニュースや人の話を聞くと「あの業界の方が魅力的だ」「あの会社の方が給料が良い」など情報に悩まされることもあります。本書では、そのような不安・混乱を解消し、自分軸で生きるための方法を学ぶことができます。

目次

本書の概要

現代においては、雇用形態、企業、働き方いずれもが多様化し、働くことに対して非常に選択肢が多くなってきました。そしてキャリアに関する転機も目まぐるしく訪れるようになりました。「リストラされた」「業績が悪化した」「友人から誘われた」「ヘッドハンティングされた」など転職を検討するタイミングがあります。このようなタイミングで、多様な選択肢から短期間で意思決定を行うというのは至難の業です。

このような時代において自分の好きなタイミングで、やりがいを感じながらも稼げる転職を実現するには、転職力を身につける必要があります。本書では、この転職力を身につけるための自分軸の見つけ方、自分軸に合った市場の見極め方、自分軸での市場価値の生み出し方を学ぶことができます。

本書を通じて学べる事

「ありがとう」を自分軸にする

「あなたの強みは何ですか」と聞かれて、他人との明確な違いを答えられる人はそれほど多くはありません。同じ職種では強みや実績に差がつきにくく、また、その差が他者からはわかりにくいのです。そのため、転職においては「持ち味」を武器にすることで差が明確になります。そして、その持ち味を知るためには、他者からどのような「ありがとう」の声をもらっているかによって判断します。

  • 「正確で」ありがとう
  • 「気がきいて」ありがとう
  • 「速くて」ありがとう

この「ありがとう」の声を自分軸として、自分はどのようなことに向いているか(資質)、どのような環境で価値を発揮できるかを考えていきます。自分だけで考えても、自身の魅力、資質を見極めるのは難しいため、客観的な他人の視点を活かすことで気づいていなかった持ち味を発見することができます。

自分軸での市場の見極め方

「ありがとう」の声によってわかった自分に向いていること(資質)に基づいて、進むべき市場は3つの視点で考えていきます。

  1. 「事業のライフサイクル」の中で自分がフィットするフェーズはどこか?
  2. 「自分にあった居場所(業界・職種・会社)」はどこか?
  3. 1、2で絞った居場所で、「自分のキャラ」で活躍し、成長する

事業が導入期、成長期、安定期、衰退期のいずれのフェーズによって活躍できる人材の持ち味は異なります。自分の資質がフィットするフェーズで、かつ、業界、職種、会社といった観点でも報酬・成長性といった観点で、自身の活躍できる場所(市場)を見極めることが大切になります。

本書では、各視点における人材の要件、注意すべきポイントが紹介されています。自分自身の資質、希望と照らし合わせてみることで、自分らしく活躍できる居場所を明確にすることができます。

大人の自己紹介

自分の資質、活躍できる居場所が明確になっても、実際の転職において、その企業(面接官)に仕事を任せたいと思ってもらう必要があります。そのためには、相手に対してどのように自分のことを説明するか、伝え方が重要になります。

本書では、「大人の自己紹介」として相手の主観(優先順・判断基準)に沿って、相手にプラスになることから話す方法論を紹介しています。相手に「欲しい」と思ってもらうためには、伝える順番、実績の表現など注意すべきポイントが様々あります。転職活動を行い、面接などに臨まれている方は、自身の自己紹介を見直す参考になるかと思います。

まとめ

転職というとどうしても業界・企業など外に目線がいきがちですが、まずは自分の持ち味を理解することが重要です。特に自分の分析だけでなく、他人からの「ありがとう」の声に基づき、どのようなことに向いているか、どのような価値が発揮できるのかを見直すことが効果的です。

今のキャリアに不安を感じている、自分が活躍できる場所がわからないという方は、是非本書を手に取ってみてください。

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この記事を書いた人

Junyaと申します。都内のコンサルティングファームで働いております。まだまだ若輩者ですが、私の得た経験や感じたことを本ブログで紹介できればと思います。
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