多くの人が今すぐの転職を考えていなくても、現職に対するモヤモヤ、将来に対する不安を抱えていると思います。そのようなキャリアに関する悩みを解消するために”キャリアナレッジ”を身につけていくことが大切になります。
本書の概要
多くのビジネスパーソンはキャリアに関する不安や悩みを抱えていながらも、どのように解消すれば良いか分かりません。それは、我々が体系的なキャリアに関する教育を受けていないからです。これからの時代は、自らキャリアを形成していくことが求められるため、”キャリアナレッジ”を身につけていくことが必要です。
“キャリアナレッジ”とは、キャリアの悩みを一つ一つ解決していくために、具体的に取り組むことのできる思考法を集めた「知の基盤」とされます。キャリアナレッジを身につけ、実践していくことで自分らしい生き方を実現することができます。
本書では以下のステップで”キャリアナレッジ”を学ぶことができます。
- 戦略設計:「自分らしく生きる」を構築するためのキャリア戦略を考える
- 意識改革:自分らしく生きるために、意識を改革する
- 自己研鑽:キャリアを考えることをルーティン化する
- 組織貢献:個人の視点から組織に貢献する
本書で学んだ”キャリアナレッジ”を日々、行動・実践していくことで、自分らしく生きる人生を切り開くことができます。
本書を通じて学べる事
キャリア戦略の考え方
「自分らしく生きる」を実現するには、これからどのようなキャリアを設計するかキャリア戦略を立てることが必要になります。キャリア戦略とは、働くことや生きることを通じて、あなた自身が成し遂げたいことに対して、自ら主体的にキャリアを形成していく際の、中長期での行動設計を意味します。
本書では、キャリアナレッジ分析、3S分析(自己:Self、状況:Setting、社会:Society)などのフレームワークを活用しながら、キャリア戦略を考える方法を学ぶことができます。大切なことは、現状の自分の強み、特性を活かしながらも、社会の変化に適合していくキャリア戦略を立てていくことです。
稼ぎ抜く生き方
「給料が上がらない」「貯金がない」「住宅ローンが残っている」というように多くの人のキャリア形成の障害になっているのが、お金の悩みです。お金の悩みを解決しつつ理想的なキャリアを形成するためには、稼ぐことと自分のやりたいことを結びつけることが必要です。
本書では、このような主体的にキャリアを形成していく過程で、お金の稼ぎ方も自らデザインすることを「稼ぎ抜く生き方」としています。金銭的な不安を解消し、やりがいや幸せを感じながら生きるためのキャリア形成を行うためには、「雇われ続ける働き方」から「稼ぐ抜く生き方」への意識改革が必要になります。
そのためには、組織に「雇われ続けながら」も「稼ぎ抜く生き方」の実践を行うことです。具体的には以下のような実践例が紹介されています。
- 休眠資産を売買する
- あなたが「つくったモノ」を売る
- あなたの「スキル」を売る
- あなたの「強み」を伸ばす
このような実践を通じて、「雇われ続ける働き方」から「稼ぐ抜く生き方」へと内面の変革を実現することができます。
自己生産性を伸ばすトレーニング
「自分らしく生きる」を実現するためには、日々のトレーニングを通じて自己生産性を伸ばすことが大切です。自己生産性とは、日々キャリアに関する悩み・不安を解消しながら、あなた自身の成果を増やしていく考え方です。本書では、この自己生産性を高めるためのトレーニングが紹介されています。
- 瞑想とメモで、セルフパーパス(自己の存在意義)をイメージする
- 一日のイメトレをする
- 思い通りにいかないことで、レジリエンスを鍛える
…
日々の業務に追われていると中長期的なキャリアに対する意識がどうしても薄れていってしまいます。日常的に数十分自分を見つめなおすトレーニングを実践することで、キャリアを考えることをルーティンとすることができます。
まとめ
日々の業務に追われていると自身のキャリアについて考える余裕がないかもしれませんが、一度自身の現状、将来を踏まえて「自分らしく生きる」ができているか見直してみることをおすすめします。もし、できていなければ本書で得られる”キャリアナレッジ”を実践し、理想的なキャリア実現に向けて行動しましょう。
お金やキャリアに関する悩み・不安を抱えている方は、是非本書を手に取ってみてください。
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