IPアドレス漏洩に関するnoteの対応に疑問を感じ退会しました。

2020/8/14にnoteにおいて不具合が発生し、記事投稿者のIPアドレスが確認できてしまうという事態が発生したそうです。詳しくは下記リンク先にて説明があります。

https://note.jp/n/n3e6451c9b147

このような情報漏洩はあってはならないことですが、運営する方々も人間である以上ミスもあると思います。現に無名な私を特定しようとする物好きな人もいないと思います。今回は、むしろ情報漏洩発生後のnote運営の対応に疑問を感じ、退会することを決めました。

別にいちいちこのような報告は不要だと思いますが、noteは個人的に気に入っていたサービスでもあったため、非常に残念な気持ちになり、どこかに吐き出したくて書きました。以下の内容は個人的な意見なので、多くの方の意見と異なると思いますが、1ユーザーとしての所感を書かせていただきます。

まず、不具合発生後にnote株式会社からツイートされた内容です。

なお書きの「一般的なIPアドレスから、個人情報を特定することはできません。」という部分で、今回の情報漏洩による影響は軽微であるということを主張したいかのように感じました。IPアドレス単体で個人を特定することはできないかもしれませんが、他の複数の情報と組み合わせることで個人を特定できる可能性があります。この文章からは個人の情報の重要性に関する意識の低さや自己保身の意図を感じてしまいました。

次に、note内での報告内容です。( https://note.jp/n/n3e6451c9b147

疑問を感じたのは後半の「今回の不具合により、名誉毀損などの被害をこうむったクリエイターに対しては、ご本人と連携して法的措置を含めてnote社がサポートいたします。」という部分です。名誉毀損等の当事者間で解決すべき問題に、なぜnote社が介入するのか、また、それを公表する理由がよくわかりませんでした。名誉毀損の原因を作ったためサポートするのは理解できますが、それは被害者が問い合わせた際に対応すればよい話であえて公表する必要はなかったと感じます。自社が不祥事を起こしたタイミングで法的措置のサポートをするというのは、自社の不祥事を重く捉えていない、あるいは、不祥事から目をそらそうとする意図を感じました。

また、その後の対応についても疑問を感じてしまいました。

note社が、誹謗中傷を受けたとされる一個人に対してnote社の弁護士を交え協力するとの表明を行っています。誹謗中傷への対応はやはり個人同士の問題であり、note社が介入することは不自然ですが、1ユーザーのみに対して支援を表明するという点にも疑問を感じざるを得ません。企業なので、特定ユーザーを優先的に支援することはおかしくはありませんが、それを誰もが閲覧可能なSNS上で表明する必要性がわかりません。IPアドレスの漏洩の被害を受けたのは他のユーザーも同じであるのに特定ユーザーを支援することを表明するのは、あまりにも不誠実のように感じました。(多くのユーザーは誹謗中傷といった被害を受けていないという事情はあると思いますが…)

個人情報を取り扱うプラットフォーマーとして上記の対応には、様々な疑問を抱かざるを得ませんでした。このような対応を行う会社が運営するサービスを継続的に利用するのは、今後現実の危険を発生するリスクを感じ、noteを退会することを決めました。

今回の一件で、このようなプラットフォームはユーザーに利便性を与える一方で、多数の情報が集約することで情報の管理が難しくなるというデメリットがあることを感じました。ユーザーとしても自身の情報を提供するプラットフォームの選択や提供する情報の範囲には注意を払っていく必要があると感じました。

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この記事を書いた人

Junyaと申します。都内のコンサルティングファームで働いております。まだまだ若輩者ですが、私の得た経験や感じたことを本ブログで紹介できればと思います。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 当方は、noteにて村中璃子による言説の矛盾点を度々、指摘していました。
    四月のある日、(noteの人気者)村中璃子とnote社は結託して、当方をアカウント毎消し去りました、

    しかも、規約のどの条項に違反するかすら、明示しないまま。
    https://blog.goo.ne.jp/hakusou_onlinechecker/e/d1c43a316db75b27c019ae2c5c8ba046

    どうやらnote社の、不透明かつ恣意的な組織運営は背景にあったようです。
    https://blog.goo.ne.jp/hakusou_onlinechecker/e/fdfb940dcfd2780647db60b1faba2e38

    ……「弊社」ではなく「弊社の弁護士」という言葉にも、強烈な違和感を感じました。「力ずくで事を封じ込めれば、無問題だ」という独善的な組織風土が垣間見えたので(少なくとも、「理を尽す」からは程遠い)。

    無理無茶が蔓延する組織は、古今東西問わず、歪み・ひずみを抱え込み、崩壊に至るものです。

    退会の判断は極めて賢明である、と思います。

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