【ネタバレあり】シン・ウルトラマン感想 -原典へのリスペクトがありつつも、新しい挑戦がたくさん見られる作品

先日、シン・ウルトラマンを見てきたので感想を書きたいと思います。

ネタバレも含まれるので、ご注意ください。

映画『シン・ウルトラマン』公式サ...
映画『シン・ウルトラマン』公式サイト 4.12 Blu-ray&DVD『シン・ゴジラ』の製作陣が、あの“ウルトラマン”を描く。混迷の時代に生きるすべての日本人に贈る、エンターテインメント超大作。
目次

基本情報

タイトル:シン・ウルトラマン
公開日: 2022年5月13日 (日本)
監督: 樋口真嗣
脚本:庵野秀明

全体的な感想

原典である「ウルトラマン」へのリスペクトを感じる演出・ストーリーとなりつつも、新しい挑戦もたくさん見られ、終始ワクワクしてみることができました。ウルトラマンや登場する怪獣(禍威獣)・星人(外星人)はよりリアルで不気味さを感じるほどでした。人間サイドもオーバーテクノロジーを持っているわけではなく、現代の科学技術を用いて禍威獣・外星人に対抗するというのがすごく良かったと思います。ウルトラマンのテーマの1つである「人間とウルトラマンの協力」というのがバランスよく描かれていたと思います。

ストーリー

全体としてはテンポの良いストーリー展開で、禍威獣・外星人が次々と登場しますが、主人公である神永新二(ウルトラマン)を中心として1本筋の通った物語があったのが印象的でした。原典である初代ウルトラマンでは、ウルトラマン自身の感情の描写はあまり描かれていなかったので、本作でウルトラマンが地球を守る動機がきちんと描かれているのは新鮮でした。また、禍威獣が現れ、外星人が地球を狙い、最後の地球に対する粛清が加えられるという流れがすっと頭に入ってきて、よくまとまられたストーリーになっていると感じました。

その中でも、禍特対のメンバーの人間関係・活躍がきちんと描かれ、ウルトラマンと協力していく展開が描かれていました。神永新二(ウルトラマン)との関係を築き上げる描写が少なかったように感じましたが、時間の関係上やむなしといった感じでした。それでも、禍特対がウルトラマンを信じて最後の最後まで協力するという展開はとても熱いものがありました。

映像

映像はとにかく迫力があり、目の前でウルトラマンと禍威獣・外星人が戦っているようでした。破壊描写がとにかく爽快で、実際ウルトラマンが戦ったらこれぐらい壊れるだろうと思います(建て直しが心配になりますが)。

特にお気に入りはザラブ星人戦です。夜の街でビルを思いっきり壊しながらの空中戦は圧巻でした(ザラブ星人ってこんなに強かったっけ)。夜空に輝くスペシウム光線がすごくきれいで見とれていたら、いつの間にか両断されていました。

あとはゼットンの展開シーンも印象に残っています。原典では生物でしたが、本作では無機物?として描かれており、小さなあの機械から徐々に巨大化していく様子に不気味さと美しさを感じました。巨大な太陽を背にする巨大なゼットンの画ははっきりと記憶に残っています。

キャラクター

全体として人間・外星人それぞれキャラクターが立っていてとても良かったと思いますが、特に印象に残ったキャラクターを紹介したいと思います。

神永新二(ウルトラマン)

原典ではあまり描かれなかったウルトラマンとしての心理・感情が、本作では明確に描かれていた点がとても新鮮でした。人間や地球に興味を持って本を読んだり、ウルトラマンとして外星人とコミュニケーションを取ったりしており、ウルトラマンの外星人らしさがとても丁寧に表現されていました。神永を死なせてしまった罪滅ぼしだけでなく、人間を知った上で守ろうとする描写がとても良かったと思います。最初は無表情でぶっきらぼうな感じだったのが、徐々に笑顔や感情が現れてくる感じも、ウルトラマンが人間を好きになっている過程を表しているようでした。

メフィラス星人

狡猾な感じは原典通りですが、人間体での活動が胡散臭さがあり、とても良かったです。武力行使ではなく知力で徐々に侵略する感じがメフィラスっぽいですね。ちゃんと割り勘にする感じもメフィラスらしいと思いました。役者の演技も相まって、憎めないけどどこか胡散臭い感じのキャラクターがとても丁寧に表現されていました。中盤の主役は間違いなくメフィラスだったと思います。戦闘においてもちゃんと実力があるところが、メフィラスの優秀さを表しているように感じます。

ゾーフィ

設定や劇中での行動など一番驚いたキャラクターです。”ゾフィー”は味方として登場しましたが、”ゾーフィ”は敵として人類・ウルトラマンに立ちはだかるというのが斬新でした。ゾーフィ自身は戦うことはありませんでしたが、躊躇ない行動や冷徹な言動など終始不気味さと恐ろしさを感じられました。正直原典の設定よりも好きかもしれません。ゾーフィがいたからこそ、神永新二(ウルトラマン)が人間を理解し、味方するという心情の変化がより伝わってきたように感じます。個人的には作中でも最も好きなキャラクターです。

好きなシーン

最後にお気に入りのシーンを紹介します。

神永新二が子供を助ける

ウルトラマンが憑依していない神永のシーンは非常に少ないのですが、ネロンガ登場時に司令室から離れ、子供を助けに行くシーンに神永自身の人となりが表れていました。この行動が、ウルトラマンが人間を信頼するきっかけとなって、後々のストーリーに繋がっていきました。原典では事故で死ぬことになりますが、本作ではこの描写があったからこそ、ウルトラマンが人間を守る理由に説得力が増していました。

握りつぶされながら変身

ザラブ星人戦で神永が変身する際に、一度ウルトラマンの手に握りつぶされる描写が入ります。今まで見たことない変身の描写で、とにかくかっこいいです。ウルトラマンの巨大さやとてつもないパワーを感じられる変身となっていました。このシーンに限らず、本作ではウルトラマンの手が強調して描かれており、ウルトラマンの力強さ、頼もしさを感じることができました。

後ろに立っているゾーフィ

ウルトラマンとメフィラスの打ち合いの際に、ウルトラマンの後ろに立っているゾーフィ。ゾーフィを見て撤退を決意するメフィラスの様子から、ゾーフィの恐ろしさ感じられるシーンでした。戦わずして相手に脅威を与えるあの存在感がすごくかっこいいです。唐突に現れたゾーフィでしたが、一気にキャラクターの魅力が伝わってきました。

まとめ

以上、シン・ウルトラマンを見た個人的な感想でした。全体的には満足度の高い作品で、他のウルトラマンの”シン”も見てみたいと思いました。多分2回目見に行くと思います。

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この記事を書いた人

Junyaと申します。都内のコンサルティングファームで働いております。まだまだ若輩者ですが、私の得た経験や感じたことを本ブログで紹介できればと思います。
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