Microsoft365版のExcelに追加されたCHOOSECOLS関数、CHOOSEROWS関数を使用すれば、任意の列・行のデータを抽出することができます。
CHOOSECOLS関数で任意の列を抽出
CHOOSECOLS関数では、表などのデータから任意の列を抽出することができます。
CHOOSECOLS(配列, 列番号1, [列番号2], …) |
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配列から番号で指定した列のデータを抽出する。 |
たとえば、以下の表から2,7,8列目のデータだけを抽出したいと思います。

抽出したデータを表示させたいセルに以下のように数式を入力します。1つ目の引数には、表全体を選択し、2つ目以降の引数には抽出したい列番号を指定します。ここでは、「2,7,8」列目を指定します。
=CHOOSECOLS(A1:I21,2,7,8)

そうすると、2,7,8列目のデータだけが表示されます。

列番号を数えるのが大変な場合は、COLUMN関数を使って列番号を指定します。たとえば、COLUMN(B1)は「2」列目を表します。以下のように数式を入力すれば、「2,7,8」列目を指定することができます。
=CHOOSECOLS(A1:I21,COLUMN(B1),COLUMN(G1),COLUMN(H1))

これで先ほど数字で指定したものと同じデータを表示させることができます。

CHOOSEROWS関数を使って行のデータを抽出する
CHOOSEROWS関数では、表などのデータから任意の行を抽出することができます。
CHOOSEROWS(配列, 行番号1, [行番号2], …) |
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配列から番号で指定した行のデータを抽出する。 |
基本的な使い方は、CHOOSECOLS関数と同じで1つ目の引数には、表全体を選択し、2つ目以降の引数には抽出したい行番号を指定します。たとえば、見出しの1行目、3,6,9行目を指定します。
=CHOOSEROWS(A1:I21,1,3,6,9)

そうすると、該当の行のデータを表示させることができます。

行番号をセル参照を使って指定する場合は、ROW関数を使用します。ROW(A1)では、「1」行目を表します。以下のように数式を入力すれば、「1,3,6,9」行目を指定することができます。
=CHOOSEROWS(A1:I21,ROW(A1),ROW(A3),ROW(A6),ROW(A9))

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