「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
- 炎上の構造と真の原因
- 30の最新事例からの具体的な教訓
- 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
概要
グロービジョン株式会社に対し、フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス新法)違反があったとして勧告を行った。
同社は、映画、アニメ番組等の制作に係る演出、翻訳、編集、音声出演等を個人であって従業員を使用しない事業者(特定受託事業者)に委託していた。
2024年11月1日から2025年1月31日までの間、特定受託事業者55名に対し本件業務委託をした際、直ちに、フリーランス新法第3条第1項に規定されている給付の内容、報酬の額、支払期日などの明示事項を、書面または電磁的方法により当該事業者に対し明示しなかった。
また、以下の行為が報酬支払義務(第4条第5項)に違反。
- 特定事業者1名:請求書の提出が遅れたことを理由として、役務の提供を受けたにもかかわらず、あらかじめ定められた支払期日までに報酬を支払わなかった。
- 特定事業者54名:報酬の支払期日を定めておらず、当該事業者に対し、給付を受領した日または役務の提供を受けた日までに報酬を支払わなかった。


原因仮説
新法への対応の遅れ
フリーランス新法施行後も、業務委託開始時に書面や電磁的方法で「直ちに」契約条件を交付するという新しいルールへの社内システムや契約フローの切り替えが完了していなかった。
制作業界特有の契約の曖昧性
映画、アニメの演出、翻訳、編集といった委託業務は、納期や仕様が流動的になりやすく、報酬額や納品物の範囲(給付の内容)の確定に時間を要する傾向がある。結果として、報酬の支払期日が明確に定められなかったことが考えられる。
請求書提出の遅れを理由とする不当な対応
請求書の提出が遅れたことを理由に支払期日を守らなかったという違反は、支払い遅延の責任をフリーランス側に不当に転嫁する慣行があった可能性を示す。
影響
具体的な被害等は明らかにされていない。
対応
勧告の内容を役員・従業員に周知徹底するとともに、勧告に従った法令遵守に向けた必要な措置を講じることを表明。
また、発注書の雛形の改善、発注書の運用ルールの見直し、支払ルールの見直し、それらの社内への周知徹底、チェック体制の構築などの再発防止策に取り組む。
URL
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2025/dec/251205_fl_glovision.html
https://www.glovision.co.jp/news/2025/12/post-53.php
「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
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