国土交通省薗原ダム管理支所、公式XでAI加工画像を投稿し、批判殺到

「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?

SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

  1. 炎上の構造と真の原因
  2. 30の最新事例からの具体的な教訓
  3. 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
目次

概要

2025年11月28日、国土交通省 薗原ダム管理支所は公式X(旧Twitter)において27日、28日投稿したポストについて謝罪した。

問題となった投稿は、「薗原ダムに虹がかかりました」という報告とともに、虹がかかったダムの画像が掲載されていた。当該画像において、ダム名が記された看板の文字が、AI生成特有のいびつなゆがみにより判読不明になっていた点などから、ネットユーザーがAI加工を指摘した。「公的機関がAIを使った加工画像を安易に載せるのはどうなの」「情報倫理が著しく欠如している」「政府機関がフェイク画像を使うと何も信用できなくなる」など、信頼性失墜に関する厳しい意見が寄せられた。

批判を受け、28日に支所は投稿を更新し、画像をAIで加工したことを認めた。しかし、「肉眼で見たよりも写真の虹が暗めだったので、AIで虹の色調整を依頼したところ、虹以外にも色んなところが改変されています」と弁解した上で、「ぜひ現地で間違い探しをしてください」と開き直りのような追記を行った。この対応が「AI加工を指摘されて煽るのは始末が悪い」「後出しで『間違い探し』なんて言いわけがましい」とさらなる批判を呼んだ。

11月27日に投稿されたAIで加工された画像
11月28日に投稿された無加工の画像

原因仮説

公的機関における事実と加工の区別の曖昧化

担当者が「肉眼で見たよりも写真の虹が暗めだった」として、AIによる加工を「悪気のない修正」や「色調整」と捉えた。これは、公的機関が発信する写真において、事実の記録性が最優先されるべきという情報倫理の認識が欠如していたことを示す。

ガイドラインの未整備

国土交通省としてAI利用に関する明確なガイドラインが未整備であったため、担当者が独自の判断で加工に踏み切ってしまった可能性がある。

不誠実な弁解

批判を受けてAIの利用を認めるも、開き直るような表現を使った。この対応は、「不都合な事実を指摘されたから、後出しで言い訳している」という印象を強く与え、批判者を煽っていると受け取られてしまった。

    影響

    SNS上で批判が殺到した。

    対応

    関連するポストを削除の上、謝罪を行った。

    URL

    「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?

    SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

    本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

    1. 炎上の構造と真の原因
    2. 30の最新事例からの具体的な教訓
    3. 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
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    この記事を書いた人

    Junyaと申します。本ブログではExcelなどビジネススキルを発信しています。
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