Excelのフィルター機能は、データを絞り込んだり、並べ替えたりするのに非常に便利な機能です。しかし、正しく使用しないとフィルターが機能せず、データの抜け漏れ・重複が発生してしまうことがあります。
本記事では、フィルターが機能しないケースを3つ紹介し、それぞれの状況でチェックすべきポイントを紹介します。
「コンサル流実務で役立つExcelテクニック」では、コンサルタントとして様々なプロジェクトに従事してきた著者が、実務において実際に活用したExcelのテクニックを紹介します。特に次のような業務に従事されている方に役立つテクニックを多く掲載しています。
- データの集計や分析
- 分析したデータの可視化
- 顧客リストの作成・管理
- スケジュールやWBS(Work Breakdown Structure)の作成・管理
- 成績などに基づくランキングの作成
- 従業員の年齢・入社歴の管理
- 事業計画の作成
「デキる社員の100のコンピテンシー」では、マインドセットとスキルセットに分けて、どのような時代、どのような場所においても通用するコンピテンシーを紹介しています。
マインドセットでは、仕事に対する考え方や信念、価値観などの、思考や行動の基盤となる心の持ち方を解説しています。また、スキルセットについては、仕事を遂行するために必要な能力・技術を解説しています。
表にあるはずのデータが表示されない
最初のケースは「表にあるはずのデータが表示されない」という問題です。
たとえば、以下の表の「部署」の列では「営業第五部」という項目が含まれているはずなのに、フィルターでは「営業第五部」のデータが表示されていません。
この原因を調べるため、「データ」⇒「並べ替えとフィルター」⇒「詳細設定」を選択します。
そうするとフィルターが適用される範囲に「営業第五部」のデータが含まれていないことがわかります。その原因としては、21行目に空白があり、範囲が正しく選択されていないことです。
これを防ぐためには、きちんと表の開始から終了までの行・列を選択した上でフィルター機能を使用することです。表全体を選択し、「Ctrl + Shift + L」でフィルター機能を適用することができます。
そうすると、空白行も含んだ範囲までフィルターが適用されます。
「営業第五部」というデータも含まれていることが確認できます。
データが重複している
次にフィルターで表示されるデータが重複しているという問題です。これは、表記の違いが原因です。
以下ではよくある表記のブレについて紹介します。
文字列にスペース(空白)が含まれている
たとえば、以下の表では、「部署」という列の中で「営業第三部」というデータが重複しています。
この原因は1つのデータで「営業第三部 」というように文字の後にスペース(空白)が入っていることです。
このような空白は目視では検知することが難しいため、放置されてしまうことが多いです。
全角・半角が異なる
たとえば、以下の表では「入社年次」という列で「2024年」というデータが重複しています。
これは目視でも検知しやすいですが、「2024年」の「0」が全角になっていることが原因です。
このようにフィルター機能では、全角と半角が区別されるので、表記を合わせることが必要になります。
似たような文字・記号
たとえば、以下の表では「担当商品」「商品A」という列で「○」というデータが重複しています。
この原因は記号の「○」と漢数字の「○」が混ざってしまっていることです。
その他、以下のような文字については表記ゆれが起こりやすいです。
- マイナス(-)とハイフン(‐)
- ゼロ(0)とアルファベットのオー(O)
- バツ(✕)とかける(×)
上記のような表記のブレを防ぐため、「データ」⇒「データの入力規則」から、あらかじめ表記を設定しておくことをおすすめします。
データが正しく絞り込まれない
以下の表のセルJ12~K12のようにデータがセル結合されていると正しくデータが絞り込まれない場合があります。
この状態で、「商品D」列の「〇」で絞り込んでみます。
そうすると、先ほどのセルの結合がされていた12行目が隠されてしまいます。これでは、正しい結果が表示されているとは言えません。
このような事態を防ぐため、フィルターに用いるデータにはセル結合を使用せず、1セルに1データを入力するようにしましょう。
もしフィルターが正しく機能しない場合は、上記のような観点でチェックしてみてください。
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- スケジュールやWBS(Work Breakdown Structure)の作成・管理
- 成績などに基づくランキングの作成
- 従業員の年齢・入社歴の管理
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