個人間の寄付を行うプラットフォームkifutownが7月24日にリリースしました。kifutownでは、寄付で応援したい人と応援を受けて何かに挑戦したい人が参加し、寄付の提供・受取を行えるプラットフォームです。運営会社はARIGATOBANKです。
本記事ではkifutownの概要と個人的に気になるポイントをまとめました。
kifutown概要
寄付で応援したい人
寄付で応援したい人は、「目標に向かって勉学に励む方100名に50,000円の寄付」といったプロジェクトを作成し、寄付を受けたい人を募集することができます。但し、現状はプロジェクト作成機能は内容です。
HPではプロジェクトのイメージとして以下のようなものが挙げられています。
- 家族と充実した時間を過ごしたい方
- スポーツ大好きな方へ
- 趣味を楽しみたい方へ
- 健康を維持・改善したい方へ
- 学生の方へ
- 何かを学びたい方
- 1人暮らしの方
寄付を受け取りたい人
寄付を受け取りたい人はkifutownのアカウントを作成し、プロジェクトに応募します。そして抽選で当選すれば、寄付金を受け取ることができます。応募条件なども設定できるようです。画像のプロジェクトでは、Twitterのフォローが必要となります。募集人数1000人のプロジェクトですが、既に12万人の方が応募されており、倍率はかなり高いようです。
登録方法は以下の通りで、SMS認証によりアカウントを多数作成することはできないようになっているようです。
1)kifutownアプリをダウンロードする
2)アプリ内画面右上のグレーの人型のアイコンをタップ
3)会員登録・ログインをタップ
4)利用規約とプライバシーポリシーに同意の上[kifutownをはじめる]をタップ
5)電話番号を入力し、SMS認証を実施する
6)パスワードを設定する
7)メールアドレスを入力し、メール認証を実施する
8)氏名、生年月日、性別を登録する
気になるポイント
寄付をしたい人がそんなにたくさんいるのか
個人間の寄付を促進するという点で非常に良い取り組みだと思いますが、多数の人に寄付するということで、プロジェクト作成には数百万~数千万円のお金が必要であるように思います。果たして、それほどのお金を出して寄付をしたいという人がこの日本にたくさんいるのか疑問に感じます。一般的な市民にとっては少しハードルが高いように感じます。
寄付の当選は無作為の抽選なのか
寄付の当選がどのような仕組みで決定するのかも気になります。無作為の抽選であれば、本当に必要な人にお金が届かないのではという懸念があります。プロジェクトの対象でない人を排除する仕組みが今後出てくるのでしょうか。いずれにせよ、困窮度合や挑戦意欲に応じて当選確率をコントロールするというのは難しそうなので、本当に困っている人、本当に挑戦したい人にお金が届かないのではという懸念があります。
お金の使途が不透明になるのでは
上記に関連する部分ではあるのですが、実際に寄付を受け取った人のお金の使途を追えず、プロジェクトの目的を達成したか分からないのではないでしょうか。クラウドファンディングであれば、提供したお金がきちんとプロジェクトのために使用されたか分かりますが、kifutownの仕組みでは寄付されたお金がプロジェクトの目的に使用されたかわからないのではないでしょうか。プロジェクトを作成した当人があまり気にしないのであれば問題ないとは思いますが、お金の使途が明らかになる仕組みがあれば、寄付する側の満足感も高まるのではないでしょうか。
まとめ
kifutownは寄付文化を根付かせるための非常に良い取り組みだと思いますが、本当に必要な人にお金が届くのかという懸念がありますね。どこかの団体に寄付したほうが、本当に必要な人にお金を届けやすいのではとも思いました。しかし、個人間の寄付というのは非常に画期的な取組なので、上手く仕組みづくりがされることを期待します。
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