Excelで請求書のフォーマットを作成する際、請求日や支払期日は自動的に入力される方が更新し忘れのミスを防ぐことができます。この記事では、支払期日が月の末日の場合と末日ではない場合の2つのパターンで、日付を自動的に表示させる方法を紹介します。
支払期日が月の末日の場合
たとえば以下のような請求書の請求日とお支払い期限を自動的に入力されるようにします。

請求日には本日の日付が自動的に入力されるようにします。本日の日付はTODAY関数を使って表示させます。引数は空白にします。
=TODAY()

これで本日に日付が表示されます。

次に支払期日を表示させます。たとえば、支払期日が請求日の月末の場合を考えます。月の末尾を表示させるにはEOMONTH関数を使用します。1つ目の引数には、請求日のセルを指定し、2つ目の引数には「0」を記載します。
=EOMONTH(F3,0)

表示形式を設定していない場合は、以下のようにシリアル値が表示されます。


これを日付に変更する場合、「Ctrl+1」でセルの書式設定を開き、日付の表示形式を選択します。

これで「OK」を押せば、以下のように請求日の月末の日付「2025/6/30」を表示させることができます。

支払期日が請求日の翌月末の場合は、2つ目の引数には「1」を指定します。
=EOMONTH(F3,1)

これで翌月末の日付「2025/7/31」を表示させることができます。

同じように翌々月の末日は、2つ目の引数に「2」を指定します。
=EOMONTH(F3,2)

これで翌々月末の日付「2025/8/31」を表示させることができます。

支払期日が月の末日ではない場合(例:25日)
今度は、支払期日が月の末日ではなく、たとえば25日の場合を考えます。この場合、DATE関数を使用します。
DATE(年, 月, 日) |
---|
指定された年、月、日に対応するシリアル値を返す。 |
この方法では、請求日を一度、年、月、日に分解して、日に「25日」を指定します。請求日から年、月を抽出するにはそれぞれYEAR関数、MONTH関数を使用します。YEAR(F3)で「2025(年)」を抽出し、MONTH(F3)で「6(月)」を抽出します。最後に日に「25(日)を指定します。
=DATE(YEAR(F3),MONTH(F3),25)

これで請求日の月の25日の日付「2025/6/25」を表示させることができます。

請求日の翌月の25日を表示させる場合、MONTH関数で抽出した月に「1」を加えます。

これで翌月の25日「2025/7/25」を表示させることができます。

翌々月の25日の場合、MONTH関数で抽出した月に「2」を加えます。

これで翌々月の25日「2025/8/25」を表示させることができます。

このように請求日や支払期日を関数で設定しておけば、都度入力する手間が省け、ミスも減ります。
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