ミニストップ、店内調理品の消費期限偽装

「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?

SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

  1. 炎上の構造と真の原因
  2. 30の最新事例からの具体的な教訓
  3. 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
目次

概要

2025年8月9日に一部の店舗で、店内調理品の消費期限の表示誤りがあることを発見し、手づくりおにぎり、手づくり弁当などの販売を一時停止した。

調査の結果、全国25店舗において以下の商品製造ルールを逸脱した販売方法が確認された。

  • 消費期限が記載されたラベルを一定時間貼付しないまま販売し、結果的に消費期限を延長
  • 一度売場に陳列した商品に、再度消費期限が記載されたラベルを貼付

原因仮説

利益優先の現場的なルール無視

「売れ残りを出したくない」「廃棄を出すと怒られる」といったノルマやプレッシャーが現場にあった可能性がある。

フランチャイズ店舗への監督不行き届き

消費期限の偽装が複数の店舗で同時多発的に発生したことから、同じオーナーが経営する店舗で発生した可能性がある。そのようなオーナーに対する本部の教育、監査が機能していなかった。

影響

  • 顧客より体調不良を訴えた連絡が2件
  • 全国で店内加工総菜の販売停止

対応

  • 全国で店内加工総菜の販売を中止(2025年10月より順次再開)
  • 以下の再発防止策を実施することを表明
    1. 製造・販売・廃棄に係るデータ照合を定期化する
    2. 社長直轄の品質管理専任担当者を新たに配置し、店舗チェック機能を強化する
    3. 製造計画に合わせ発行・制御できる新型ラベル発行機の導入や厨房内カメラの設置基準を見直し、衛生管理の強化と製造・販売のルール違反を撲滅する仕組みの構築
    4. 第三者機関による衛生調査の評価基準を厳格化し、統制を強化する
    5. 「厨房110番」を新設し、内部通報体制を強化する
    6. 加盟店、本部従業員全員を対象に、できたてでおいしく、からだにやさしい店内加工商品の価値、ならびにそれを担保する衛生管理の重要性とルールについて、再教育を実施する

URL

https://www.ministop.co.jp/corporate/notice/assets/pdf/20250809onigiri_2.pdf

https://www.ministop.co.jp/corporate/notice/assets/pdf/20250818onigiri2hou_1.pdf

https://www.ministop.co.jp/corporate/notice/assets/pdf/293b9f06ff52283f76d323a4b5b56dc6.pdf

https://www.ministop.co.jp/corporate/notice/assets/pdf/20251007%20news.pdf

「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?

SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

  1. 炎上の構造と真の原因
  2. 30の最新事例からの具体的な教訓
  3. 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
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この記事を書いた人

Junyaと申します。本ブログではExcelなどビジネススキルを発信しています。
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