「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
- 炎上の構造と真の原因
- 30の最新事例からの具体的な教訓
- 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
概要
2024年5月から6月にかけて実施された清風明育社が主催する高校生・高専生対象の「全国AIアート甲子園@i-SEIHU」について、協賛社一覧にワコムの名前があったことで、「クリエイターの努力を軽視している」「裏切り行為である」といった批判を集めた。
また、当初の規約に「入賞作品の著作権は主催者に帰属する」という文言があったことから、「クリエイターの権利保護の意識が欠如している」といった意見も寄せられた。
批判を受け、ワコムは2024年5月15日に公式Xで謝罪文を掲載し、実際には協賛はしておらず、主催側による手違いでイベントサイトに掲載されてしまったと説明した。その上で、「こちらの確認が至らず、多くの方に不快な思いをさせてしまいました」と謝罪した。
一方で、この謝罪に対しても「無断で協賛に掲載されていたのならもっと怒るべきでは」「説明が曖昧すぎるのでは」といった疑問も示された。
原因仮説
クリエイター支援企業としての倫理的スタンスの曖昧さ
クリエイターを支援するワコムが、著作権リスクや人間のクリエイティブの価値を巡って論争中の生成AIをテーマとするイベントに協賛することは、「クリエイターを裏切った」と受け取られる本質的なミスマッチがあった。
主催者側との情報連携ミス
主催者側が、協賛の確定前にワコムの名前をフライングで掲載したか、あるいは協賛意図がないにも関わらずリストに誤って記載したという、重大な情報管理のミスがあった可能性がある。
ワコム謝罪文の曖昧さ
ワコムの謝罪が「確認不足で不快にさせたこと」に焦点を当て、主催者側への責任追及などがなかったことから、「主催者との間に何か裏取引があったのではないか」「保身のための謝罪ではないか」といった不信感を生んだ。
影響
顧客等への影響はないものと考えられる。
対応
主催者側が自発的にワコムの表記をサイトから削除した。ワコムはSNS上に謝罪文を投稿した。
URL
「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
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