「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
- 炎上の構造と真の原因
- 30の最新事例からの具体的な教訓
- 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
概要
放送倫理・番組向上機構(BPO)は、2025年10月21日に日本テレビの「月曜から夜ふかし」の街頭インタビューでの恣意的な編集に関する意見を発表。
問題となった点は、2025年3月24日の放送で紹介した中国出身の人の街頭インタビューについて、本人から実際に話した内容と異なるという指摘を受けたこと。
「東京はカラスに注意」と題されたエピソードで該当の中国人にインタビューを行い、「バルコニーにカラスが来てハンガー持っていった」「あんまり中国カラス飛んでるのがいないですね。みんな食べてるから少ない。とにかく煮込んで食べて終わり」と発言するシーンが放送された。放送終了後、SNS上で本人より、放送された内容の発言はしていない旨の投稿があり、事態が発覚した。日本テレビは、制作スタッフの意図的な編集により発言の趣旨が全く異なる内容になっていたことを認め、ウェブサイト、社長会見、番組内で謝罪・訂正した。
委員会による調査の結果、担当ディレクターがオチを付けるために、取材対象者が別の文脈で発言した言葉を恣意的に単独でつなぎ合わせたことが判明した。この結果、取材対象者がソーシャルメディア上で誹謗中傷にさらされる事態を招いた。
公表された問題点
制作幹部の責任の不明確さ
制作幹部において、放送内容の正確性を担保し、制作過程に不正がないか疑念を持つ意識が希薄だった。
不正抑止のための仕組みの機能不全
放送内容の真正性確認の場が放送許諾を仕向ける場となっていたことや、制作過程で生じた疑念を制作陣全体で共有する仕組みがなかった。
不正リスクの軽視につながった組織風土
笑いやオチを優先し、不正リスクの軽視につながる組織風土が醸成されたことに問題があった。これは、取材対象者はオチのある発言をし、視聴者はそれを冗談だと受け止めると一方的に期待したことによる。また、他国への偏見とは言い切れないものの、他国の人々の感情を尊重する姿勢が不十分であった。
影響
インタビュー対象者がSNS上で誹謗中傷等を受けた。
対応
再発防止に向けた体制の強化、社員・スタッフの研修に取り組むことを表明。
URL
https://www.bpo.gr.jp/?p=12564&meta_key=2025
「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
- 炎上の構造と真の原因
- 30の最新事例からの具体的な教訓
- 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略


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