近年のITエンジニアの需要増加を受け、プログラマーを目指す方も増えてきています。一方で、未経験だとプログラマーとはどのような仕事をしているのかわからないと思います。本書では、アプリケーションの開発を実践しながらプログラマーの仕事の全体像を学ぶことができます。
本書の概要
プログラマーというとプログラミングが仕事であると考える人が多いと思いますが、実際はプログラミングだけではありません。アプリケーションの開発にはプログラミング以外にも様々な業務が必要になります。そのため、プログラマーはただプログラミング言語の勉強をすれば良いわけではなく、各プロセスで使われるツールやサービスなどについても理解を深めていく必要があります。
本書では、プログラミング言語はPython、サービス・ツールはAWS(Amazon Web Services)、Django、Git、Herokuなどを用いてアプリケーション開発を実践していきます。その実践を通じてプログラマーの仕事、プロジェクトにおける役割、勉強方法などを理解していきます。
本書を通じて学べる事
プログラマーの仕事・役割
一般的なアプリケーションはプログラマーだけで開発されるのではなく、以下のような流れで様々な人が関わって開発を行っていきます。
- クライアントからアプリケーションの開発を受託
- クライアントの発案を企画にまとめる
- 企画書をもとに設計する
- 設計書に基づき、開発・実装を行う
プログラマーが担うのは、主に「4.設計書に基づき、開発・実装を行う」部分になります。プログラマーとしての経験を積むことによってより上流の企画~設計段階に関与する機会も増えてきます。設計書通り作成することができないこともあるため、プログラマーにはプログラミングスキルだけでなく、論理的思考力や問題解決能力も求められます。
アプリケーション開発の流れ
アプリケーションの開発の流れは、大きく以下の4ステップで進んでいきます。
- 開発環境の作成
- コーディング
- テスト
- デプロイ
本書では、統合開発環境、フレームワークをインストールする部分から始まり、実際にデプロイする部分までを体験することができます。開発で用いるサービス・ツールに関する解説もあるため、実際の開発においてどのようにサービス・ツールを選択すれば良いかの参考にもなります。
最終的にはメモアプリケーションを完成するところまで取り組むことができるので、まずは基本的な開発の流れを理解することができます。
プログラマーとしてスキルアップする方法
プログラマーとしてキャリアを積んでいくためには、常にスキルアップを心がける必要があります。本書では以下のような観点でスキルアップの方法を紹介しています。
- 次に学ぶべき言語と技術
- 仕事に必須のキーワード
- スキルアップのためのインプット(SNS、Web、勉強会)
プログラミング言語はPythonだけが選択肢ではなく、将来的なキャリア、開発したいサービスによって言語を選択する必要があります。また、プログラマーとしてキャリアアップするためにはプログラミング領域以外の知識も必要になってきます。そのようなプログラマーとしての方向性を明確にするための参考になる情報が多く掲載されています。
本書でメモアプリケーションを開発した後は、プログラマーとしてどのような領域・企業で活動したいか考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
プログラマーの仕事を理解するには、実際に何か作ってみることが非常に効果的です。実際に開発を行うことで、プログラマーとしての適性があるかどうかも把握することができます。
プログラマーを目指したいという方は、是非本書を手に取ってみてください。
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