NTT西日本、大阪府・京都府・兵庫県等での通信障害発生

2025年10月9日2025年11月24日

「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか？

SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

炎上の構造と真の原因
30の最新事例からの具体的な教訓
炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略

概要

NTT東日本は、2025年9月16日の午後3時45分から午後4時36分ごろ大阪府・京都府・兵庫県のひかり電話、固定電話が発着信できない状態であったことを報告。また、東海地方の緊急通報もつながりにくい状態であったことを明らかにした。

公表された原因

セキュリティサーバのサーバ収容ルータへの繋ぎ込み工事の設定誤り

設計段階で設定変更が発生し、コミュニケーションエラーによりチェックが働かなかった
工事段階で誤った設定のままL2WS間の繋ぎ込みを実施してしまった
サーバ収容ルータが高負荷となり、装置冗長化はしていたものの予備へ切替わらなかった
セキュリティサーバの更改関連の工程が呼制御サーバへの接続に影響を与えた

影響

ひかり電話約111万契約、固定電話116万契約で通信障害が発生
東海地方で緊急通報がつながりにくい状態
西日本全域で電話系の一部付加サービスが利用できない状態
フレッツキャストを利用した映像サービスが利用できない状態

対応

作業チェック、作業進捗機能の強化（9月末）
- 設定変更が生じた場合の作業進捗の視える化
工事組織での事前装置設定内容の最終チェックの徹底
- フェールセーフ機能の具備（3~6か月以内）
- 想定外の高負荷状態が発生した際に、高負荷要因を抑制する機能の実装
装置収容ポリシーの見直し検討（3~6か月以内）
- 呼制御サーバと、その他のサーバの分散配置による影響の最小化