千葉県千葉市、被害者の現住所を加害者に誤送付

概要

2025年9月19日、千葉県千葉市は住民基本台帳事務における支援措置対象者の住所が記載された書類を、当該支援措置の相手方（加害者）へ誤送付したことを報告。

支援措置対象者の関係者から、現在の世帯および過去の世帯に関する書類（計2通）の郵送要請があった。しかし、当該書類を支援措置対象者の住所宛てに郵送すべきところ、誤って相手方（加害者）の住所宛てに郵送してしまった。
※支援措置：配偶者からの暴力、ストーカー行為、児童虐待等の被害者を保護するため、申出の相手方からの所在確認を目的とした住民票や戸籍の写しなどの取得を制限する制度

今年度、支援措置対象者の関係者から、市に連絡があり、発覚した。

公表された原因

要請のあった書類を郵送するための宛名ラベルを出力する際に、誤って過去の世帯の住所（相手方の現住所）で出力されたものを封筒の宛名に使用し、郵送してしまった。

原因仮説

郵送先住所の確認ミス

宛名ラベル作成時または封入・投函前の最終チェック時に、データベースや台帳上の郵送禁止リストとの照合を怠った可能性がある。

システム上の警告・ロック機能の不備

支援措置対象者の情報に紐づけられた「相手方の住所」を「郵送先」として選択しようとした際に、アラートの表示・ロックなどの制御機能が実装されていなかった可能性がある。

影響

被害者の現住所、行政サービスの開始日の情報が漏えいした。

対応

• 支援措置対象者および関係者への謝罪
• 警察へ安全対策の依頼など支援措置対象者の安全確保
• 所属職員に対し、関係書類の発行手順の再確認を行うとともに、特に注意を要する事案の慎重な取り扱いについて周知
• 管理監督職員を含む複数の職員による、封かん時に正しい郵送先や郵送内容の確認の徹底

URL

https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/shichokoshitsu/hisho/hodo/documents/250919-3.pdf