「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
- 炎上の構造と真の原因
- 30の最新事例からの具体的な教訓
- 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
概要
2025年3月6日、日本郵政は公式X(旧Twitter)で3月5日にX、TikTokで投稿した動画について謝罪した。
問題となった動画は、「絶対にすっぴんを見せたくない女VSなんとかサインをもらわなければいけない配達員」という文章と共に投稿された。内容としては、女性がすっぴんを見られたくない一心で、ドアの隙間やロボットアームなどを駆使して顔を見せないようにする様子がコミカルに描かれたものであった。
これに対して、「女性の自衛意識を茶化している」「配達員を装った犯罪が実際あるのに、制作意図が分からない」といった批判が相次いだ。
その一方で、「クレーマーに屈してはいけない」「安易な謝罪はしない方がいい」といった意見も寄せられた。
原因仮説
女性の防犯意識・自衛行動に対する深刻な軽視
配達員を装った犯罪やストーカー被害が現実にある中で、女性の警戒心を安易なジョークにすることで、被害リスクを矮小化し、ユーモアの対象としたと受け取られた。
性別に基づく安易なすっぴんネタの利用
「すっぴんを見せたくない」という女性の外見に関する不安やコンプレックスを過剰に強調し、笑いのネタにしていると解釈された。
「公的企業」としてのリスク意識の欠如
日本郵政という極めて公共性が高い組織の公式アカウントが、自社のサービスの利用に対する消費者の不安を助長しかねない内容を投稿したことから、事業リスク・社会的信頼の毀損リスクに対するチェック体制が十分ではなかった。
影響
SNS上で批判の声が相次いだ。
対応
SNS上に謝罪文を投稿し、該当の動画を削除した。
URL
「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
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- 30の最新事例からの具体的な教訓
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