常陽銀行、クレジットカード審査担当の元行員がキャッシング枠を不正に増額

「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?

SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

  1. 炎上の構造と真の原因
  2. 30の最新事例からの具体的な教訓
  3. 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
目次

概要

常陽銀行は2025年10月24日に、クレジットカード審査・管理業務に従事していた元行員(60代男性)が、2016年6月から2024年6月にかけて職務権限を悪用し、本来の審査を受けずに自身名義のキャッシング機能付きクレジットカードのキャッシング枠を不正に増額していたことを報告した。同担当者は2016年12月から2024年10月にかけて、複数回にわたりATMで同クレジットカードを用いて不正に現金を引き出し、私的に使用していた。不正に増額されたキャッシング枠の合計は1,550万円、不正に引き出された現金の合計は2,351万円に上る。

不正に引き出した金額については、行為者本人により全て弁済されている。

原因仮説

職務権限の悪用と権限の集中

元行員は、本来の審査を受けずに自身名義のキャッシング枠を不正に増額できる権限を持っていた。審査担当者が自身のカードの増額手続きを自己完結できるというシステムの設計上の脆弱性があった。また、職務権限が同担当者に集中しており、他の担当者の監視が及ばなかった可能性がある。

長期にわたる内部監査とモニタリングの不備

不正行為が2016年6月から2024年6月までの8年間にわたり、複数回にわたって継続していたにもかかわらず、内部監査やリスク管理部門が全く検知できなかった。過去の審査の実績とキャッシング枠が一致するか確認するプロセスが整備されていなかった。また、ATMでの高額かつ頻繁な引き出しといった異常な取引履歴を抽出・警告するシステムが機能していなかった可能性がある。

影響

顧客への被害は確認されていない。

対応

  • 行為者は2025年10月22日付で懲戒解雇処分を実施
  • 役員および関係者は行内規定に基づき処分予定
  • 一層の内部管理態勢の充実・強化とコンプライアンス意識のさらなる向上を図り、全役職員が一丸となって信頼回復と不祥事件の再発防止に向けて取り組むことを表明

URL

https://pdf.irpocket.com/C8333/w4ok/kgJ9/rb7h.pdf

「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?

SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

  1. 炎上の構造と真の原因
  2. 30の最新事例からの具体的な教訓
  3. 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
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この記事を書いた人

Junyaと申します。本ブログではExcelなどビジネススキルを発信しています。
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