「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
- 炎上の構造と真の原因
- 30の最新事例からの具体的な教訓
- 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
概要
2025年11月7日、インプレッションは厚生労働省より医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の
確保等に関する法律に基づく措置命令を受けたことを報告。
同社は、家庭用電位治療器「イアス 30000」を一般消費者に販売する際、全国の体験会場において、虚偽または誇大な広告を行っていた(医薬品医療機器等法第66条第1項違反)。
何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
医薬品医療機器等法第66条第1項
本製品の認証された効能は「頭痛、肩こり、不眠症及び慢性便秘の緩解」であるにもかかわらず、営業員が来場者に対し、あたかも糖尿病や高血圧などの疾病または症状が緩和または治癒するかのような広告をしていた。
措置命令の内容は以下の通り。
- 法令遵守体制の整備と教育訓練の実施
- 虚偽または誇大な表示の禁止
- 改善計画の策定・提出および報告
原因仮説
売上重視による法令遵守意識の欠如
「頭痛、肩こり、不眠症…」という認証された緩解効果ではインパクトに欠け、商品が売れないため、「糖尿病や高血圧などの疾病が緩和・治癒する」という虚偽の治癒効果を意図的に宣伝し、売上を確保する姿勢が現場の担当者にあった可能性がある。
内部統制およびコンプライアンス部門の機能不全
現場で違法な広告が継続されていたにもかかわらず、内部監査部門やコンプライアンス部門がこれを検知・是正できなかった。医療機器という、人の健康に直接関わる製品を扱うにもかかわらず、広告内容のチェックや営業員への法令遵守教育が極めて不十分であった。
影響
現時点で健康被害等は報告されていない。
対応
2024年9月より実施している法令遵守体制の再構築に向けた全社改革を実効性の高い形へ強化することを表明。
- 法務部の新設と監視体制の強化
- 広告・販促物・説明内容の全面点検
- 社員教育・研修制度の体系化
- 経営責任の明確化とガバナンス強化
- 社内風土の透明化
- カスタマーパートナー部の新設
URL
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65724.html
「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?
SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。
本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。
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