DG TAKANO、ものづくり補助金を不正受給

「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?

SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

  1. 炎上の構造と真の原因
  2. 30の最新事例からの具体的な教訓
  3. 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
目次

概要

2025年11月8日、DG TAKANOはものづくり補助金の不正受給を会計検査院より指摘を受けたことについて謝罪を行った。

同社は2024年9月に、食器開発に関するものづくり補助事業(補助対象事業費21,070,000円)を実施したとする実績報告書を提出し、ものづくり補助金14,046,666円の交付を受けた。実績報告書では、A社に金型購入費計12,100,000円、B社に釉薬(ゆうやく)の外注費2,750,000円を支払ったとしていた。

しかし、報告されていた経費に以下の虚偽または過大計上が判明した。

  • 金属製品用金型(補助対象事業費5,000,000円)は、採算が見込めないため実際には製作されず、納品も受けていなかった。
  • 陶磁器用石こう型等(補助対象事業費計8,500,000円)についても、合意種類よりも少ない種類しか製作されておらず、実際の経費が支払額より少額になっていた。

これらの過大計上された経費を控除して適正な補助対象事業費を算定すると8,303,334円となり、過大に交付された補助金相当額は計8,511,110円であった。

原因仮説

補助金獲得を目的とした意図的な虚偽実績報告

金属製品用金型費用(500万円)を架空計上したことや、陶磁器用石こう型等の種類を少なく製作したにもかかわらず満額を報告したことは、不正の意図があったことを示している。会社の財務状況改善や新たな事業資金確保のために、法令を犯してでも補助金を詐取するという経営層の倫理観の欠如が背景にあった可能性がある。

内部統制および経理部門の機能不全

補助金の実績報告という公的資金の申請において、経理部門、事業担当者、経営層による複数段階の確認と照合が機能していなかった可能性がある。

影響

計8,511,110円の補助金が過大に交付された。

対応

当時の体制を見直し、新たな経営・管理体制のもとでガバナンス強化を進めていることを報告。

URL

https://dgtakano.co.jp/topic/81

https://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary06/pdf/fy06_03_futo.pdf

「悪意はなかった」が通用しない時代。なぜ、あの企業は炎上したのか?

SNSが普及して十数年が経過しましたが、企業の炎上は一向になくなりません。中小企業から大手企業、公的機関に至るまで、些細な発言や行動が火種となり、瞬時に信頼とブランドを失うリスクが日常となっています。

本書は、この「なくならない企業の炎上」の根本原因を徹底的に分析し、現代企業が生き残るために必須の危機管理戦略をご提供します。

  1. 炎上の構造と真の原因
  2. 30の最新事例からの具体的な教訓
  3. 炎上を防ぎ、沈静化させる組織戦略
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この記事を書いた人

Junyaと申します。本ブログではExcelなどビジネススキルを発信しています。
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