ビジネスの世界において互いに気持ちよく仕事を進めていくには、ビジネスマナーを理解しておくことが必要不可欠です。本書では、社会人として身につけておきたいビジネスマナーを網羅的に学ぶことができます。
本書の概要
ほとんどの人が働く場合は、他者と関わりながら仕事を進めていくことになります。そのような中で、基本的なビジネスマナーを身につけていなければ、相手に不快感を与えたり、信頼を得られないこともあります。逆に、ビジネスマナーを身につけていれば、お互いに気持ちよくビジネスを進めることができます。ビジネスマナーとは、「互いに敬意を払いながら仕事をしていくために必要不可欠」なのです。
本書では、以下のような様々なビジネスシーンにおける言葉遣い・振る舞い・身だしなみに関するビジネスマナーを網羅的に学びことができます。近年、主流となっているオンラインミーティングにおけるマナーについても整理されています。
- 挨拶
- 会議・オンラインミーティング
- 報告・連絡・相談
- 電話対応
- 来客対応
- ビジネス文書
- おつき合い・冠婚葬祭・食事…
本書を通じて学べる事
正しい敬語の使い方
敬語によるコミュニケーションはビジネスの基本ですが、曖昧な理解で使用してしまっている人も多いのではないでしょうか。また、正しいと思って使っていた敬語が、実は間違っていたということもあります。
本書では、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類の使い分け方と使用例、慣用語の用例を通じて正しい敬語の使い方を学ぶことができます。
よく使う敬語表現の例
原語 | 尊敬語 | 謙譲語 |
---|---|---|
会う | お会いになる | お目にかかる お会いする |
与える | くださる | 差し上げる |
言う | おっしゃる | 申す |
また、目上の方に使うと失礼になるビジネス敬語の例も紹介されており、普段使っている敬語が誤っていることに気づくことができます。
失礼な表現の例
失礼な表現 | 正しい表現 |
---|---|
了解/了解しました | かしこまりました/承知しました(承知いたしました) |
ご苦労さまです | お疲れ様です/お疲れさまでした |
おわかりいただけましたでしょうか/ご理解いただけましたか | ご不明な点はございませんか |
電話対応の基本
社会人になると電話対応に苦手意識を感じる方も多いのではないでしょうか。焦ってしまい、どのように対応して、どのように取り次げばよいか分からなくなってしまうということも多いと思います。
本書では、電話対応における基本の会話例、受け方・取り次ぎ方、伝言メモの書き方などが整理されています。難しく考えずとも例に従って対応することで、正しいビジネスマナーを実践することができます。
電話を取り次ぐ例
自分 | 相手 |
---|---|
はい。お電話ありがとうございます。○○会社○○課田中でございます | ○○会社の青木と申します |
いつもお世話になっております | (こちらこそ)お世話になっております。鈴木様はいらっしゃいますか? |
鈴木でございますね。少々お待ちください ⇒電話を保留にして、 「鈴木課長、1番に○○会社の青木様からお電話です」 |
また、以下のような少しイレギュラーな電話対応の方法も紹介されており、落ち着いて対応することができます。
- クレームの電話
- 間違い電話
- いたずら電話
- 相手が名乗らない場合
- セールスなどの電話
接待・会食・食事のマナー
社会人になるとお客様に接待などする機会もあると思いますが、初めてだと分からないことも多く、お客様に対して失礼になることもあります。接待がうまくいかないと重要な契約が受注できなかったり、顧客との関係性が悪化したりと、仕事の面でも大きな影響を与えることがあります。
本書では、接待や会食において注意すべきマナーが整理されています。
- 店と打ち合わせ:料理や接客レベルなどをポイントに選定。事前に提供される料理や席の確認
- お出迎え:約束の時間より早く着いて、店の前でお出迎え
- 宴会開始:主催者側の挨拶、お客様の紹介などを経て乾杯、食事
- 会計を済ませる:取引先に金額がわからないように、さりげなく支払いを済ませる
- お開き、お見送り:終了時刻になったら、主催者側の挨拶でお開き
また、食事をする際のマナーも紹介されており、非常に勉強になります。
- お酒の受け方・つぎ方
- テーブルマナー
- 立食形式の食事のマナー
- 和食のマナー
- 洋食のマナー
- 中国料理のマナー
まとめ
どのような時代においてもビジネスマナーは必要不可欠です。ビジネスマナーを身につけていないと恥ずかしい思いをするだけでなく、相手からの信頼を失う可能性もあります。そうならないためにも早い内にビジネスマナーを勉強しておくことが大切です。
社会人として基本的なビジネスマナーを身につけていきたいという方は、是非本書を手に取ってみてください。
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