睡眠不足で太りやすくなる4つの原因 -睡眠はダイエットの強い味方

こんにちは、Junyaです。

皆さん、睡眠不足になると太ると思いますか、やせると思いますか?

結論から言うと、睡眠不足では太る傾向にあります。

それでは、なぜ太るか分かりますか。そこには様々な要因が関連してきます。この太りやすくなる仕組みを理解することで睡眠の重要性がわかると思います。

その一方で、十分な睡眠をとることでダイエットを上手く進めることもできます。

本記事では、睡眠不足になると太りやすくなる4つの要因と、睡眠がダイエットの味方になる理由をご紹介します。

目次

睡眠不足になると太りやすくなる4つの要因

食欲をコントロールする2つのホルモンの増減

食欲には、レプチングレリンという2つのホルモンが関係しています。

レプチンとは食欲を抑制するホルモンです。血中のレプチンの量が増えると満腹を感じるようになります。

逆にグレリンは、食欲を増進するホルモンです。血中のグレリンの量が増えると、空腹感を感じるようになります。

睡眠不足になると、レプチンの分泌が減少し、グレリンの分泌が増加します。これによって、「満腹感をなくす」のと「空腹感を増やす」のが同時に発生し、食べる量が増加してしまうのです。

4~5時間睡眠の場合でも、このホルモンの増減が発生します。これぐらいの睡眠時間の人は世の中に多くいると思うので、要注意です。

自律神経の乱れ

また、睡眠不足により自律神経のバランスが乱れると、日中に交感神経がうまく働かなくなります

自律神経には、交感神経副交感神経があり、日中には交感神経が、夜間には副交感神経の働きが優位となります。

交感神経にはアドレナリンを分泌し、臓器や器官などの働きを活発にする役割がありますが、睡眠不足により自律神経が乱れ、交感神経がうまく働かないとアドレナリンの分泌量が減り、代謝が低下します。結果として、脂肪を消費することができず、徐々に体重が増えていきます。(これをモナリザ症候群とも言います)

ジャンクフードへの欲求

睡眠不足になるとエンドカンナビノイドシステム(ECS)が刺激され、ジャンクフードに対する欲求が高まります

エンドカンナビノイドシステムとは、身体の恒常性を保つシステムで睡眠・食欲・痛みなどをコントロールしています。睡眠が不足するとエンドカナビノイドという大麻によく似た成分の物質が体内で増え、エンドカンナビノイドシステムが脂肪、炭水化物、甘いものといった食品に対する快楽主義的な欲求を引き起こすとされています。

結果として、ジャンクフードのような高カロリー食を好んで食べて太ることになります。

CNN
There’s a scientific reason you crave junk food when you don’t get enough sleep | CNN Why do you crave junk food when you’re sleep deprived? Blame your ancestors.

運動不足

次に睡眠が不足すると、運動量が低下する傾向にあります。

直感的に理解できると思いますが、睡眠不足になると日中でも眠気が起こり、疲労感が強くなります。その結果として、活動意欲が低下し、運動量も低下してしまいます。

結果として、消費カロリーも低下してしまうため、肥満が進んでしまうのです。

睡眠はダイエットの強い味方

上記で睡眠不足になると太りやすくなる4つの要因を紹介しました。

一方で、十分な睡眠を取ることでダイエットを効率的に進めることができます。

良質な睡眠を取ることで、上記で紹介したレプチンが分泌され、食欲を抑えてくれます。また、睡眠中に分泌される成長ホルモンには、脂肪の燃焼を促進する効果もあります。

さらに十分な睡眠を取ることによってコルチゾールの分泌が適正にコントロールされます。コルチゾールはストレスにより増加するホルモンですが、睡眠不足になるとストレスが増加し、過剰に分泌されてしまします。コルチゾールが増えると過剰にインスリンが分泌され、脂肪細胞へと栄養を運び込んでしまいます。(インスリンの働きについては下記の記事も参考にしてみてください。)

上記の通り、睡眠を十分にとることでダイエットを加速することができます。

一方で、9時間以上の睡眠では、逆に体重が増えたという結果もあります(Chaput JP, Després JP, Bouchard C, Tremblay A. The association between sleep duration and weight gain in adults: a 6-year prospective study from the Quebec Family Study. Sleep. 2008 Apr;31(4):517-23. doi: 10.1093/sleep/31.4.517. PMID: 18457239; PMCID: PMC2279744.)。

これには、睡眠を取りすぎることによって、活動量が低下することなどが要因として考えられます。

なので、短すぎず、長すぎない7~8時間程度の睡眠時間が最もダイエットに良いと考えられます。

Chaput JP, Després JP, Bouchard C, Tremblay A. The association between sleep duration and weight gain in adults: a 6-year prospective study from the Quebec Family Study. Sleep. 2008 Apr;31(4):517-23. doi: 10.1093/sleep/31.4.517. PMID: 18457239; PMCID: PMC2279744.

まとめ

以上、睡眠と肥満・ダイエットの関係について見てきました。睡眠不足が肥満の原因というのは何となくは理解できますが、上記の通り、身体の仕組みレベルで肥満となるメカニズムがあるのです。なので、精神力でどうにかなるような問題ではないということが理解できたのではないのでしょうか。

適切な睡眠を取ることでダイエットも効率的に進められるので、肥満に悩んでいる方は一度睡眠習慣を見直してはどうでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Junyaと申します。都内のコンサルティングファームで働いております。まだまだ若輩者ですが、私の得た経験や感じたことを本ブログで紹介できればと思います。
Xで更新情報をお届けします。是非フォローしてください。

コメント

コメントする

目次